「月南極への着陸機」提言=20年代初頭に−文科省検討会 「月南極への着陸機」提言=20年代初頭に−文科省検討会 国際宇宙ステーション(ISS)計画への参加や、将来の国際宇宙探査の進め方を議論する文部科学省の専門家検討会は25日、2019年度を目標に打ち上げる日本初の月着陸探査機「SLIM」に続き、20年代初頭をめどに無人探査機を月南極に着陸させることなどを盛り込んだ提言を取りまとめた。 提言は、ISS計画や国際宇宙探査への参加が科学技術や産業振興にとどまらず、宇宙空間の国際的ルール作りの場での発言力維持など外交・安全保障面でも貢献していると強調。その上で、今後の国際探査が(1)月・火星無人探査(2)有人月探査(3)有人火星探査−の順に進むとし、日本が技術的優位性を持つ分野に注力するのが適切だとした。(2015/06/25-19:00)2015/06/25-19:00 フォーカス 蘭退け8
最深級「世界が注目」=小笠原西方沖の地震−下部マントル付近、謎多く 小笠原諸島西方沖で5月30日に発生したマグニチュード8.1(気象庁推定)、最大震度5強の地震は震源の深さが682キロで、世界の観測史上、最も深いクラスの地震だった。地震の仕組みを研究する東京大大学院の井出哲教授は「上部マントルと下部マントルの境界近くで起きた地震であり、なぜ起きるか分からないことばかり。世界の研究者が注目している」と話している。 ◇押し返されるプレート 小笠原諸島は、太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込む伊豆・小笠原海溝沿いにある。今回の地震はプレート境界ではなく、太平洋プレート内部で、ほぼ縦方向に押す力によって起きた。 地表から深さ約2900キロまでは岩石でできたマントルがあり、上部と下部に分かれている。プレートは薄い地殻と上部マントルの上層が合わさった板状の岩盤で、同海溝近くの太平洋プ
探査機ドーン、ケレス到着=準惑星、初の周回観測−NASA 米航空宇宙局(NASA)は6日、探査機ドーンが準惑星ケレス(セレス)を周回する軌道に入ったと発表した。ケレスは火星と木星の間にある小惑星帯で最も大きな天体で、2006年の国際天文学連合(IAU)総会で冥王星が惑星から除外された際、一緒に新たな分類の準惑星に位置付けられた。探査機が準惑星の周回軌道に入って観測するのは初めて。 ケレスは直径平均950キロで、自転周期は約9時間。地下には氷が多いと考えられている。ドーンは07年に打ち上げられ、11〜12年には同じ小惑星帯にある岩石質の小惑星ベスタ(直径平均525キロ)に接近して観測した。ドーンは今後、1年4カ月にわたってケレスを詳細に観測する予定。 ケレスやベスタは巨大な木星の重力の影響で惑星に成長し損ねたと考えられ、観測成果は約45億年前に太陽系が形成された過程の解明に役立つという。
油井さん「ジェダイの騎士」に=NASAポスターに登場 米航空宇宙局(NASA)が作製した広報用ポスターで、映画「スターウォーズ」のジェダイの騎士に扮(ふん)した油井亀美也さん(中列左)(NASA提供) 米航空宇宙局(NASA)は日本時間の13日、5月末から国際宇宙ステーションで半年間の長期滞在を始める油井亀美也さん(45)ら乗組員が映画「スターウォーズ」に登場するジェダイの騎士に扮(ふん)したポスターを作製し、公開した。 〔写真特集〕憧れの宇宙飛行士〜青い地球を見た日本人〜 油井さんは一緒に長期滞在する飛行士らとともにジェダイの騎士に扮し、劇中に出てくる剣「ライトセーバー」を構えるポーズを取っている。(2015/02/13-12:41)2015/02/13-12:41
宇宙飛行士ロボが地球帰還=1年半、ISSに「長期滞在」 東京大やトヨタ自動車、電通などが開発した宇宙飛行士ロボット「KIROBO(キロボ)」が11日、米ドラゴン宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)から、約1年半ぶりに地球に帰還した。 〔写真特集〕がんばるロボット〜宇宙飛行士ロボ「KIROBO」〜 キロボは身長約34センチ、重さ約1キロの人型ロボットで、日本語の音声と意味を認識し、自然な会話をする機能を搭載。2013年8月、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられた無人補給機「こうのとり」でISSに到着した。同年11月から約半年間、長期滞在した若田光一さん(51)と宇宙での会話実験を行うなどした。 キロボのほか、ISSでの科学実験サンプルなどを載せた無人のドラゴン宇宙船は11日朝(日本時間)に米カリフォルニア沖の太平洋に着水した。キロボは回収後、日本側に引き渡され、今後国内で公開さ
宇宙暗黒時代、1億年長い?=星や銀河観測できない時期 宇宙が約138億年前にビッグバンで誕生した後、初期の星や銀河が放つ光が自由に進まず、望遠鏡で観測できない「暗黒時代」は約5億5000万年後まで続いた可能性が高いと、国際研究チームが7日までに発表した。欧州宇宙機関(ESA)の天文衛星プランクが観測した成果で、米衛星WMAPの観測に基づく従来の推定より約1億年長いという。 宇宙誕生の推定時期は2013年に、WMAPの観測に基づく約137億年前から、プランクの観測に基づく約138億年前に更新された。今回の成果で、宇宙の歴史がまた書き換えられる可能性が出てきた。(2015/02/07-19:50)2015/02/07-19:50
行方不明の火星探査機発見=ソーラーパネル開かず−英 欧州宇宙機関が16日公表した火星着陸機「ビーグル2」の画像=撮影日不明(EPA=時事) 【ロンドン時事】英宇宙局は16日、2003年に行方不明となっていた無人火星探査着陸機「ビーグル2」が火星表面で発見されたと発表した。米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」が撮影した画像により特定された。 ビーグル2は欧州宇宙機関(ESA)の探査機「マーズ・エクスプレス」に搭載されて03年6月に打ち上げられ、12月に火星の大気圏に突入後、消息を絶っていた。 ビーグル2はパラシュートとエアバッグにより火星に軟着陸し、ソーラーパネルを開いて地球と交信、土壌分析などの調査を行う予定だった。今回の画像の分析によれば、パネルが中途半端にしか開かず、交信のためのアンテナを出すことができなかったようだという。(2015/01/16
来年は「ロケットイヤー」=種子島5回、油井さん初飛行も 小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載し、打ち上げられるH2Aロケット26号機=12月3日、鹿児島県・種子島宇宙センター 12月3日、小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げに沸いた鹿児島県・種子島宇宙センター。2015年はロケットの打ち上げが最大で5回予定されており、近年では06年の6回(うち種子島4回)以来の「ロケットイヤー」になりそうだ。 〔写真特集〕ロケット発射 リフトオフ! 種子島宇宙センターでは、15年1月29日に情報収集衛星(IGS)を搭載したH2Aロケット27号機の打ち上げを予定。IGSは3月までもう1機予定されている。 15年後半には、三菱重工業が海外の民間企業から初めて受注したカナダの通信放送衛星の打ち上げが実施される。衛星は重さ約5トンで、固体補助ロケット(SRB−A)を4本装備したH2Aの「204型」が9年ぶりに使わ
「小舟で宇宙の大海原に」=6年の長旅、表情引き締め−責任者ら・はやぶさ2 小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功し、記者会見する宇宙航空研究開発機構の国中均教授=3日午後、鹿児島県・種子島宇宙センター 小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトマネジャー(責任者)を務める宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国中均教授らが3日夕、記者会見した。国中教授は「いい探査機を作り込んだと自負しているが、はやぶさ2はたった(重さ)600キロ。そんな小舟で宇宙という大海原に乗り出そうとしているのだから、厳しいこともあると思う」と表情を引き締めた。 10日間の打ち上げ可能期間の中で、天候悪化のため2回延期した。国中教授は「少しやきもきしたが、いい天候に恵まれ正確に軌道投入してもらった」とほっとした表情。平日にもかかわらず多数の見学者が打ち上げを見守ったことに、「はやぶさ2は大変恵まれたミッション。多くの
「彗星着陸は奇跡的」=欧州探査機、トラブル克服−川口教授 小惑星探査機「はやぶさ」の電力制御技術の応用について講演する宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授。取材に「欧州探査機の彗星(すいせい)着陸は奇跡的」と話した=17日、大阪府摂津市 欧州宇宙機関(ESA)の小型探査機フィラエが史上初めて彗星(すいせい)への着陸探査に成功したことについて、小惑星探査機はやぶさのプロジェクトを率いた宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授は18日までに、「フィラエは着陸用機器が少なく、運動機能は非常に制限されていたので、着陸できるか疑問に思っていた。成功したのは奇跡的で素晴らしい」と語った。 はやぶさは2005年に小惑星イトカワに着陸し、当初計画した弾丸発射による岩石採取には失敗したが、着陸時に砂粒が採取筒に入り、世界で初めて小惑星の砂粒を地球に回収できた。はやぶさはまず着陸地の目印となるボールを投下し、機
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