神奈川県は27日、足柄茶の二番茶の放射性セシウム濃度検査を秦野、小田原の両市と開成町で実施した結果、1キロ当たり1・5ベクレル未満から同3・2ベクレルのセシウムを検出し、いずれも国の基準値の同10ベクレルを下回ったと発表した。茶はシーズンごとの検査が義務付けられており、3市町では一番茶に続き二番茶も販売可能となった。 県によると、ほかに8市町村が二番茶の出荷を予定しており、来週にも検査を行う。一番茶は足柄茶を生産する15市町村のうち、今年の出荷を見送った真鶴、湯河原の両町を除いて販売可能となっている。
光の吸収率が従来のシリコン製の100倍以上の太陽電池を、岡山大大学院自然科学研究科の池田直教授のチームが「グリーンフェライト(GF)」と名付けた酸化鉄化合物を使って開発している。 この太陽電池はこれまで吸収できなかった赤外線も発電に利用できる可能性がある。池田教授は「赤外線は熱を持つものから出ている。太陽光以外に、火を扱う台所の天井など家中、街中の排熱でも発電できるかも」としており、2013年の実用化を目指す。 GFは粉末状で、土台となる金属に薄く塗る。1キロワット発電する電池を作るコストは約千円が目標で、約100万円かかる従来のシリコン製に比べて大幅に安い。パネル状になっている従来型では難しい曲げ伸ばしができ、煙突や電柱に巻き付けるなど設置場所は幅広い。
チュー米エネルギー長官は30日、2020年末までに太陽光や風力によって一定の電力を得るための発電コストは火力発電と同等かそれ以下になるとの認識を示した。 オバマ大統領が米国の新しいエネルギー安全保障政策について演説した後の記者会見で質問に答えた。太陽光や風力発電は火力や原子力発電に比べて発電コストが高いことが普及の妨げになっている。 特に、太陽光発電のコストは技術の進歩によって急速に下がっており、エネルギー省は20年末の発電コストは現在の半分に下がるのは間違いないとみており、7割超下がる可能性もあるという。 また、食用に適さない茎や葉からバイオ燃料を作る最新型の工場を2年以内に4カ所建設する計画を発表した。(共同)
東日本大震災による津波は、岩手県岩泉町小本地区にある高さ12メートルの防潮堤を乗り越えて川をさかのぼり、家屋をのみ込みながら小学校まで迫った。間一髪で児童88人の危機を救ったのは、2年前に設置された130段の避難階段だった。(原圭介) 太平洋に臨む岩泉町小本地区は、小本川沿いに半農半漁の住民158世帯、428人が暮らしている。小本小学校は同地区の奥に位置し、背後には国道45号が横切っているが、高さ十数メートルの切り立ったがけに阻まれ、逃げ場がなかった。 同小の避難ルートは以前は別だった。数年前の避難訓練の際、伊達勝身町長が「児童が津波に向かって逃げるのはおかしい」と国土交通省三陸国道事務所に掛け合って変更。平成21年3月に国道45号に上がる130段、長さ約30メートルの避難階段が完成した。
神奈川県は16日、茅ケ崎市の県衛生研究所で大気中の粉塵(ふんじん)を分析したところ、放射性物質のヨウ素とセシウムをわずかに検出したと発表した。県内に2カ所ある原子力施設では事故の報告はなく、東京電力福島第1原発の爆発の影響とみられる。県環境衛生課によると、健康被害に結びつく量ではないという。 同研究所が14日午前9時から1日分を分析した。放射線量は、15日正午から午後2時に同研究所で通常の約5倍にあたる毎時0・182マイクロシーベルトを観測した。
食品を加熱せずに無害で殺菌できる技術を、還暦を過ぎて起業した大阪のベンチャー会社社長が開発し、特許を出願した。「高電界」と呼ばれる環境を常温で安全に作り出す仕組みで、牛乳なら風味を損なわずに賞味期限を数カ月に延ばせるという。年内の実用化を目指し乳業メーカーなどと装置を共同開発中で、賞味期限の短い食品の輸出機会が拡大するなどの効果が期待できそうだ。 大阪市此花区の機能性セラミック製造業、アキュサイト=井川重信社長(71)=が開発した。井川さんは中山製鋼所の元取締役で、定年退職後の61歳で起業。製鉄の経験と知識を生かしセラミックを用いた浄水器などを製造しており、ミネラル水の自動販売機をこれまでにスーパーなどへ約150台販売している。 井川さんは既存の殺菌・滅菌技術に対し、「水道水の塩素は人体の免疫自体を弱め、プラズマは高価なうえ、有害なオゾンを発生する」などと懸念していたという。そこで大きな電
NHKニュース7で気象キャスターを務める、半井小絵さん・気象予報士=2日、東京都渋谷区のNHK(寺河内美奈撮影) 気象予報士の半井小絵さんは、穏やかな語り口と要所を捉えた解説が人気です。日本銀行の職員を続けながら、気象予報士試験に挑戦。合格後は、気象情報会社への転職、気象情報担当のキャスターと、天気をめぐる“転機”が次々に訪れ…。(草下健夫)お天気おばあちゃん 昭和9年9月に上陸した室戸台風は、被害の大きさで歴史に深く刻まれる。四国や近畿を中心に激しい暴風雨が吹き荒れ、死者は2702人に上った。この時、祖母の通っていた京都の学校が倒壊。祖母は偶然梁(はり)の隙間にいて助かったが、「21人ものお友達が、校舎の下敷きになって亡くなったそうです」という。 この祖母の経験が、人気気象予報士の誕生に結びつくのだから、人生は分からない。 「祖母は朝昼晩欠かさず天気予報を見て、自分で『お天気おばあちゃん
ドワンゴが運営する動画配信サイト「ニコニコ動画」への投稿に、浜崎あゆみさんらが所属するエイベックス・グループ所属アーティストの大半の音源が来年2月をめどに使えるよう両社が基本合意したことが20日、分かった。ドワンゴによると、同サイトが包括的にレコード会社と契約を結ぶのは初めて。
昨年12月、JR新宿駅で痴漢の容疑をかけられ、警察からの取り調べ後に自殺した私立大職員がいる。名前は原田信助さん=当時(25)。えん罪の指摘があるなか、事件当時、被害を受けたとされる女性の男性仲間から、原田さんが激しい暴力を受けた可能性があることも判明している。原田さんの母親は今年4月、被疑者不詳のまま原田さんが受けた暴行の被害届を東京地検に提出。最近になって目撃者が現れ、事態は新たな展開を見せ始めた。(夕刊フジ) 原田さんは昨年12月10日深夜、宇宙開発研究機構(JAXA)から転職した私大の歓迎会の帰り、JR新宿駅の階段で、すれ違った女性から「腹を触られた」と訴えられた。その直後、階段下で女性の男性仲間から暴行を受けたとされる。 駅員の連絡で駆けつけた駅西口交番の新宿署員に原田さんは任意同行を求められ、同署へ向かった。そこで、身の潔白と暴行の被害を主張したが、受け入れてもらえなかったとい
キリンチャレンジ杯(日本1−0アルゼンチン、8日、埼玉スタジアム)サッカー日本代表がアルゼンチン代表に1−0で勝利。日本代表初のイタリア人指揮官、アルベルト・ザッケローニ監督(57)が、初めて指揮する国際Aマッチを白星で飾った。FIFAランク5位の強豪相手に快勝。新生ジャパンがいきなり、世界中にその名をとどろかせた。(サンケイスポーツ) 夢じゃないか−。日本中の人々が一瞬、自分の目を疑った。だが大歓声の中で、ザッケローニ監督だけは冷静だ。派手なアクションはなく、スタッフと握手を交わして“初白星”を噛み締めた。 「デビュー戦でこの結果に、とても満足している。アルゼンチンは私が思うに今、スペインと並んで世界最強チーム」 相手は先月、南アW杯王者スペインに4−1で大勝したばかり。日本も過去6戦全敗と歯が立たなかったが、FW岡崎が決めた1点を死守。20年以上指揮したイタリアで最も美しい勝利とされ
小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル分離が成功し、手をたたいて喜ぶ運用管制チームのスタッフら=13日午後7時51分、相模原市の宇宙航空研究開発機構(代表撮影) 科学技術ジャーナリストの中野不二男さんの話 「探査機が宇宙から戻ってくるだけで十分にすごく、さらに宇宙からサンプルを持ち帰るのに必要な技術を手にできたということは、よくぞここまでやり遂げたなという思いだ。数々の危機を乗り越えた成果は、重大な故障に見舞われながらも帰還した1970年のアポロ13号に匹敵するとさえいえる。いわば手術をしながら次々と新しい治療法を発見していったようなもので、結果的に多くを学んだ日本は世界でもナンバーワンの探査技術を手に入れた。打ち上げ前に取材した、開発に携わった町工場の職人たちの顔を思い出す。日本の強みである彼らのノウハウをしっかり継承していくためには、次の探査機の開発が不可欠だ」
作詞、作曲、編曲家の「ヒャダイン」こと前山田健一さん(29)との一問一答は以下の通り。(織田淳嗣)「女子より『はぐれメタル』」−−音楽に触れたのはいつからですか「4歳からピアノを始めました。1時間普通の練習して、1時間遊びのピアノ。ゲーム曲とかを。今ヒャダインでやっているような曲ですね。ドラクエ(ドラゴンクエスト)とかFF(ファイナル・ファンタジー)とか、ありがたいことに絶対音感をもらったんで、聴いたらすぐに弾ける感じでした。学校のピアノとかで弾いたら、わーと盛り上がったこともありました。スポーツが苦手だったんで、友達が野球とかサッカーとかやってても『はっ』と思っていて。(笑)コンプレックスからピアノをやっていたのがありますね」−−中学では「初めてEOSというシンセサイザーを買って、打ち込みをやるようになりました。小室(哲哉)さんが好きで、trfの曲の打ち込みをやってましたね。小学校のころ
埼玉や山梨、長野、岡山県など全国各地の水源に近い山林について、中国などの外国資本が買収の打診をしてきていることが、東京財団がまとめた「グローバル化する国土資源(土・緑・水)と土地制度の盲点」と題した調査報告書で明らかになった。類似した事例は昨年、三重県大台町、長野県天竜村でも確認され、林野庁が調査に乗り出す事態にもなった。 報告書は外国資本進出の背景に、水資源などの資源獲得競争がグローバルに展開されている世界的潮流があると指摘。「日本の土地制度には、国土を守る意味で多くの問題がある」と警鐘を鳴らしている。 報告書によると、ほとんどが森林で占められる5ヘクタール以上の土地取引は、平成20年の統計で、10年前に比べ面積で倍以上、件数で1・5倍の増。また、具体的な事例を並べたうえで、山林買収は事実関係の把握が困難とも指摘した。 背景として、世界の水需給の逼迫(ひつぱく)が予測され、日本の「水」が
紅白歌合戦のステージで熱唱するAKB48=2009年12月31日、東京都渋谷区のNHKホール(大橋純人撮影) 東京・秋葉原の劇場発のアイドルグループ、AKB48は昨年、米ニューヨークや仏パリなど海外公演を成功させた。プロデューサーの秋元康さんのインタビューは、これから国内外でさらにどう売り込んでいくかにも及んだ。(村上智博) −−AKB48は将来、世界にどう打って出る いきなり世界というのは無理でしょう。確かにイタリアなど、海外からもAKB48のようなものをやりたいという話はくるけれど…。「クイズ$ミリオネア」のように、確実にまずこんな問題があって、こんな仕掛けがあって、というのとは違い、AKB48はどこまでの範囲が海外でも受け入れられるフォーマットなのかははっきりしない。 それにAKB48はすごくお金もかかっています。毎日、あれだけ多くのスタッフが動いているわけですから。先行投資している
IHIは16日、官民共同開発の中型ロケット「GX」の設計や開発のために設立した「ギャラクシーエクスプレス」を清算する方針を固めた。 清算に伴い、IHIはGX関連資産約100億円を特別損失として計上する見通しだ。IHIの平成22年3月期連結決算の最終損益は70億円の黒字予想だが、特別損失の発生で赤字に陥る可能性もある。 GXは完成までに今後940億円の政府予算が必要とされ、昨年11月、行政刷新会議が「事業仕分け」で開発計画の廃止を要求、政府が計画中止を決定した。これを受け、IHIは民間だけでは事業として成り立たないと判断した。GXロケットの本体開発は中止となったが、搭載予定だった液化天然ガス(LNG)エンジンの開発は継続する。 ギャラクシーは、IHIや三菱商事などが出資して13年に設立。IHIグループが4割超を出資している。GXの開発には、これまで官民合計で約700億円が投じられ、このうち約
しばらく低迷していたラジオの聴取率が、10代を中心とした若者の間で上昇のきざしを見せている。牽引(けんいん)役は女子中学生だ。好きな音楽やタレントをとことん追いかけるこの世代特有の情熱が、テレビやインターネットだけでは飽きたらず、ラジオにまで進出しているようなのだ。(佐久間修志)0.3%が一気に1.9% ビデオリサーチの首都圏ラジオ調査によると、ラジオの個人聴取率(週平均)の学生(中高大学生)平均は、ヤングタイムと呼ばれる午前0〜5時で、平成13年10月の2.5%から、じりじりと下降。17年からの5年間は、1.7%と1.0%の間を行ったり来たりしている。 21年10月は、1.7%と回復したが、ここで特筆すべきは中学生の数値。0.3%から1.9%と、1.6ポイントも回復し、13年をも上回った。高校生と大学生がそれぞれ0.1ポイント、0.4ポイントしか回復していないのと対照的だ。 現場が強調す
初の挫折…「ナメていた」 「ちょっとナメてましたね。絶対、就職できると思ってました」 一橋大経済学部4年の小峰礼子さん(22)=仮名=は自身の就職活動をこう振り返る。 3年生の10月から本格化する大学生の就職活動。「次の次の春」に向け、企業の就職情報サイトがオープンし、就職セミナーや合同企業説明会が始まる。 小峰さんの手帳はこの時期、毎日、2〜3社の説明会の予定で埋まっていた。「やる気も満々」だった。 大手企業の採用が本格化する4月。銀行や生命保険などの金融を中心に15社を受けた。結果は「全滅」。 「形のない商品をお客さまに提供する金融では社員こそが命。自分もその一人になりたい…」 ある銀行の面接。志望動機を聞かれ、そう答えると面接官の顔がみるみるゆがんでいった。 「あまりに何も考えていない言葉に面接官があきれたんだと思う」 5月に入ると、周囲には内定獲得者が増え、焦りはピークに。その後、
先月は340万冊 「先月ここに返本されてきたのは、約340万冊です」 フォークリフトがせわしく走り回る巨大施設の一角に、返本された書籍がうずたかく積み上げられている。昭和図書美女木物流センター(埼玉県戸田市)の山田貴芳所長(51)によると、新しく刊行された本が書店から戻ってくる返本率は40%に達しているという。 小学館や集英社など一ツ橋グループの出版社の書籍と文庫は、同センターから出版取次会社を通じて各書店に届けられる。売れ残った本は逆のルートで少しずつ出戻りする。店頭に並べられた様子もなく、Uターンしてくる本も少なくない。保管するのが商売とはいえ、「なんとも寂しい気分になる」と山田所長。 カバーを変えるなど改装して再出荷される本もあるが、保管しておいても将来的に売れないと出版社が判断すれば、返本の山は廃棄され、書籍としての役目を終える。年間約2千万冊を古紙原料としてリサイクル業者に買い取
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