新型コロナウイルスの感染拡大で深刻なマスク不足が続く中、安倍首相は3月28日の会見で、新たに全国の小中学校にもマスクを配布すると表明した。菅官房長官も「引き続き政府一丸となってマスクの供給拡大に向けて最大限の努力をしていきたい」と述べているが、政府はどのような手を打っていて、マスクが店棚に豊富に並ぶのは実際いつになるのだろうか。 この記事の画像(5枚) 「需要が青天井」政府の苦悩 供給量を増やしても、なぜマスクが手に入らないのか。政府関係者は「需要が青天井になってしまっている」と苦悩を語った。 例年、マスク需要のピークは花粉症シーズンの3月で、その量は5.5億枚だという。政府は、1月時点で国内メーカーに対しマスク増産を要請したほか、マスク製造設備を新たに導入する場合の補助金制度を設けたことで国内の製造量が増え、中国からの輸入再開も相まって3月の供給量は約6億枚となった。さらに菅官房長官は2