WHO=世界保健機関は、ロシアや中央アジアを含むヨーロッパ地域では、外出制限が緩和されたことや変異ウイルスの感染拡大などを受けて、新型コロナウイルスの新たな感染者の数が再び増加傾向に転じたことを明らかにし、感染対策の徹底やワクチンの接種を改めて呼びかけました。 WHOヨーロッパ地域事務局のクルーゲ事務局長は1日の記者会見で、管轄するヨーロッパやロシア、中央アジアなどの53か国の状況について、先週、新たな感染者が再び増加に転じたことを明らかにしました。 WHOのまとめによりますと、この地域の新たな感染者数は、ことし4月から6月半ばまで10週連続で減少が続いていましたが、21日から27日の週の新規感染者数は前の週をおよそ10%上回ったということです。 クルーゲ事務局長は「人々の接触や旅行、集まりが増えたことや、規制が緩和されたことによるものだ」と述べ、背景には感染力が強いとされる変異ウイルスだ