「トイレや更衣室を男女共同にした埼玉県内の介護施設に対し、知事がお褒めの電話をした」との情報が、インターネット上で広がっている。県庁に批判も寄せられているが、大野元裕知事は十八日の会見で「当該施設と個別に接触した事実はない」と否定した。介護施設側も県の問い合わせに、トイレなどを男女共同にした事実はないと回答したという。 県人権・男女共同参画課によると、ツイッター上で九日、県内介護施設の元従業員を名乗る人物が情報発信。施設のトイレや更衣室がジェンダーレスとなり、従業員たちが批判したが、施設長は「埼玉県知事からお褒めの電話をいただいている」と答えたとした。 十七日にはユーチューブで、ツイートした本人が話しているとみられる動画を政党関係者が公開。県内に実在する施設名を挙げた上で、複数の従業員が納得できずに退職したとして「なんでここまでジェンダーレスにこだわるのか」と語った。