研究にできない部分を実践として社会に還す。 Q:山内先生は、ベネッセとの産学連携プロジェクトであるBEATや、NPO法人Educe Technologiesによる社会貢献活動など、実践活動にも積極的に取り組まれています。このような社会的実践活動と、論文・書籍執筆などの研究活動の関係はどのように意識されていますか? まず、研究といっても色々あって、基礎研究のような”川上”にいる人たちもいれば、社会に直結しやすい応用的な領域、つまり”川下”の人たちもいます。僕の研究(学習環境デザイン論)は特に最も川下の領域で、社会に直結して学習を支援する方法を扱っているため、社会貢献や実践活動をすることが研究の前提としてあります。 それでも、何か実践をしたからといって、それが全て研究成果につながるわけではありません。確実にいえること以外はなかなか研究には出来ませんから、ある実践的なプロジェクトから論文や書籍の