内閣改造は女性の登用でつまずいたと言われますが、ほんとうに政界を驚かせたのはむしろ党執行部人事でした。 この時に石破体制が刷新されてなんと谷垣氏を幹事長に、二階俊博氏を総務会長に、そして党税制調査会長に野田穀氏が抜擢されました。 このお三方は揃って増税論者です。 これらの党の重鎮を党の増税の決定を左右するポジションに据えたことで、マスコミは雁首を並べて12月増税が決定したかのような「安倍増税シフト」と書き立てました。 私も増税に危機感を持つ者として、この党内人事には強い危機感を持ったひとりです。 思い出してほしいのですが、当時安倍氏はあいまい戦術を使っていました。するとも、しないとも言わないのですから、どちらにとっても都合いいように取れてしまいます。 これが有効なのは、党内という本来は味方陣営の結束が危機的状況にある時です。 自民党の党内状況をみてみましょう。財務省は、省始まって以来といわ