学生時代、超古代史が好きな友人がいて、竹内文書やキリストの墓などを熱く語ってくれた。 その中で知ったのが「東日流外三郡誌」(つがるそとさんぐんし)。 大和朝廷とは別の朝廷が津軽にあった、というのはなんともワクワクする歴史のロマン。 そう、厄介な「歴史のロマン」。これにころっと騙されてしまうのだ。 「東日流外三郡誌」は、津軽の農家の屋根裏から出てきたといわれる古文書。 編集者やまわりの人も「おかしい」と思いつつ誰も問題にせず自治体の刊行物として世に出る。 研究者たちは、鼻から偽書として相手にせず黙殺した。 この「隠された日本の歴史」に飛びついた一部の学者や作家などにより持ち上げられ、オカルトブーム、邪馬台国ブームなどにのっかり、自治体も巻き込まれる。 で、ある在野の研究者が自書からの盗作を訴えた民事裁判がきっかけで、偽書問題として検証されるようになる…。 擬似科学も同じだが、きちんとした研究
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