【目次】 まえがき 第一章 ホテル 泊まってはいけない! ビジネスホテル/ラブホテル/旅館/民宿 「あの話はしない方が……」/お母さんは,なぜ死んだ/観光会社の人から聞いた話/湯に入ってくるもの/真っ赤な女/壁のひび割れ/意味のないついたて/窓の外をよぎる/隣の空き地/廊下の電話/「やめてェーッ」/宿泊代無料/「この部屋で殺人があったのに!」/観光会社の人が勧めた幽霊ホテル/光る蛾/数える男/分身/仏壇のある部屋/箱根の旅館/耳鳴り 第二章 住居 住んではいけない! マンション/アパート/家 おばあちゃん/赤ん坊とベランダ/「悪い子じゃないのよ」/金網の女/雨の日のすすり泣き/「三階に住みませんか?」/上の階の住人/霧に包まれる街/幽霊の言葉/ミイちゃんの話/あるマンションの噂/出ていった妻/ロクさんの写真/昼下がりの事務所で/ひっかき傷/ベット(ゲンブンママ)わきの女/押し入れの戸/
妖怪研究家の多田克己と村上健司の視点で書かれた、妖怪馬鹿たちによる珍道中エッセー。読んでいて、今昔続百鬼-雲 (講談社ノベルス)に登場するキャラがエッセーを書いたらまさしくこんな感じだろう、と思ってしまった。 余談だが、この書籍に収録されている京極夏彦氏・作の漫画。実はこの本の発行以前に読んだことがあるのだ。 私もオタクの端くれとして大手同人誌即売会であるコミックマーケットに参加した経験があるのだが、当時『妖怪愛好会隠れ里』という妖怪同好サークルがあり、そこの刊行物には多田克己氏や村上健司氏も寄稿していた。そして私も妖怪馬鹿の端くれとして、客として新刊が出ていれば購入していた。 で、平成十一(1999)年冬に刊行された『物ノ怪書 第十二巻』に、京極氏が件の漫画を寄稿されていたのだ。ちなみに当時は京極堂シリーズを読んではいなかったので、後日、書店で著作を見かけたときは、漫画家ではなく小説家だ
学生時代、超古代史が好きな友人がいて、竹内文書やキリストの墓などを熱く語ってくれた。 その中で知ったのが「東日流外三郡誌」(つがるそとさんぐんし)。 大和朝廷とは別の朝廷が津軽にあった、というのはなんともワクワクする歴史のロマン。 そう、厄介な「歴史のロマン」。これにころっと騙されてしまうのだ。 「東日流外三郡誌」は、津軽の農家の屋根裏から出てきたといわれる古文書。 編集者やまわりの人も「おかしい」と思いつつ誰も問題にせず自治体の刊行物として世に出る。 研究者たちは、鼻から偽書として相手にせず黙殺した。 この「隠された日本の歴史」に飛びついた一部の学者や作家などにより持ち上げられ、オカルトブーム、邪馬台国ブームなどにのっかり、自治体も巻き込まれる。 で、ある在野の研究者が自書からの盗作を訴えた民事裁判がきっかけで、偽書問題として検証されるようになる…。 擬似科学も同じだが、きちんとした研究
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く