大量の小説をデジタル化して、コンピュータで分析する動きが盛んになっているという。 ●「Dickens, Austen and Twain, Through a Digital Lens」 The New York Times, January 26, 2013 いわゆる「ビッグ・データ解析」を、文学作品のような芸術の領域にまで拡大しようとする動きだ。こう聞いただけで眉唾と見る向きもあるかもしれないが、上の記事を読むと「これなら妥当だな」と思えることもやっている。 記事によれば、それは文学とコンピュータ科学の両方に関心のある人たちが始めたことのようだ。彼らが分析対象とする文献は主に、グーグルがここ何年も進めている「グーグル・ブックス」と呼ばれるスキャン・データだ。世界中の図書館にある書籍を全てデジタル化してインターネット上にアップしようという試みで、欧米や日本をはじめ世界中の出版社や著者と揉