あらためて「魔女の救済編」の感想を書きました。今回は1話から10話、原作「我が呼び声に応えよ獣」までになります。 映像化、マンガ化、小説化、舞台化、ゲーム化。あるいはほかのもろもろ。古くは「メディアミックス」と呼ばれた種々の翻案に際し、元となった作品に「忠実に」、言い換えればトレースするやりかたは、あくまで翻案のやりかたのひとつであって、唯一の正解ではないと思う。 「間違った愛情や、オリジナリティという言葉で糊塗した製作者側の我欲のままに変更するくらいなら、思考停止してトレースしたほうがマシ」というような物言いも、二元論に陥っていて翻案という作業を単純化していると感じられる。 唐突にLINEマンガで開始した「魔女の救済編」は、オーフェンの服装など登場人物の外見に始まり、婚約者になったクリーオウ、弟に尋常でない執着を見せるアザリー、読者一同をおののかせるボルカンなど、昨今の風潮からすると大胆
