鳩山内閣の「新しい公共」円卓会議が4日朝開かれ、「新しい公共宣言」を発表した。国が認定した特定非営利活動法人(NPO法人)に寄付した個人に一定割合を所得税から差し引く税額控除制度の導入など、今後取り組む課題や方針を示した。鳩山由紀夫首相肝いりの政策テーマで、内閣総辞職の直前にまとめ、こだわりを見せた。 鳩山首相は円卓会議で「宣言のとりまとめが間に合って良かった。新しい政権が誕生する日だが、この思いは受け継がれていかなければならない。政治がこの時に変わっていたと、5年10年たって実感されると思う」と述べた。鳩山内閣の退陣に伴い「新しい公共」の今後の位置づけは不明確になったが、同会議に出席した菅直人副総理は「どういう形であるかは別にして、この場の活動を次につなげる機会があれば、全力を挙げたい」と語った。 「新しい公共」は昨年10月に鳩山首相が所信表明演説で言及。首相辞任を表明した今月2日の