電ファミに幾度となく登場し、虚実のあいだを漂泊するような独特な語り口でビデオゲームを語る赤野工作氏(@KgPravda)。 昨年は、「100年後の未来からこの先100年のあいだに発売される低評価ゲームをレビューする」という不思議な小説集『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』が刊行され、一躍時の人となった。 そんなさなかに氏が中国・上海を訪問、中国最大のゲームショウ“China Joy”をレポートしたことは記憶に新しい読者もいるだろう。 今回、氏から届いた寄稿文は、ゲームショウもそこそこに、その裏で上海の街をさまよい、見聞してきたゲームショップについての覚え書きだ。 時間をかけて紡がれた、柔らかな織物のように平易な文章で彼の地に想いを馳せたリリカルなこのレポートは同時に浮遊感、多幸感、寂寥感、郷愁などいろいろな感情がないまぜになった手触りを読者の皆さんにもたらすだろう。 覚めて見る夢のよ
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