島袋八起(発起人)と中村屋与太郎(編集長)による、ボカロ評論同人誌創刊号。 ちなみに、八起さんはこの前の文フリの時に突発的に、この本のパイロット版にあたる『ボカロクリティークvol.00』*1を作っており*2、僕はその際に寄稿したという縁があるが、今回は全く関わっていない。 おそらく多くの人から待望されていたタイプの本であり、まずはその誕生を祝いたい。今後の続刊が楽しみであり、またそれによってボカロ批評や新たなタイプの音楽文化論が生まれ育っていくことを期待している。『ボカロクリティーク』は新たな文化の発信源たりうるポテンシャルを秘めた雑誌であると信じている。 ただ、この本は読みやすかったけど、物足りなさをすごく感じた。以下、思いつくままに感想を書いていくけれど、その多くはその物足りなさを示していくことになると思う。しかしそこには、何らdisろうという意図はないということを先に記しておく*3