謎の地球外生命体・ゼリーによって地上が襲撃され、一部地域の人々が地下に住むことを余儀なくされている近未来の東京。地上のパティスリーで働く内向的な女子・高月かのんも、ゼリーの脅威にさらされながら暮らしているが、彼女が人生の関心を一心にそそぐのは、高校時代の先輩・堺宗介。過去に自分の告白を断り、既婚者にもなっている宗介の身辺を偏執的なまでに調べあげているものの、それだけで満足していたかのんだったが、宗介がかのんの店に立ち寄るようになったことをきっかけに、ふたりの関係は変化していき……。 不倫×SFという、ありえそうでありえなかった斬新なとりあわせが話題となっているのが『週刊スピリッツ』連載の『あげくの果てのカノン』。重厚な世界観と、ストーカー気質メンヘラ女子の痛すぎる恋を、たぐいまれなる想像力で描くのは、24歳の俊英漫画家・米代恭さんです。 「カノン」以外の作品でも、友達代行サービスで働く男性