「エキナカ書店大賞」をご存じだろうか。JR東日本リテールネットが運営する駅ナカ書店「BOOK EXPRESS(ブックエキスプレス)」が主催する文学賞で、受賞作がベストセラーとなる書店も出現している。あまり耳にしなかったこの賞のニュースを契機に駅ナカ書店の現状を追ってみると、意外な売れ筋もわかってきた。 鉄道系の書店チェーンはたくさんある 町の書店が減少する一方で、駅ナカにある書店は、大小合わせて国内各地に増えている。その中にはブックエキスプレスのように鉄道会社が運営にかかわる書店もある。こうした状況において、JR東日本エリア内で全25店舗を運営する書店チェーン、ブックエキスプレスが「エキナカ書店大賞」というネーミングの賞を主催するのは、ある意味現在の駅ナカビジネスを象徴しているともいえる。まず、現状を簡単に見ておこう。 鉄道会社が運営、あるいは運営面で提携関係にある書店チェーンは、JR東日