医学博士の髙橋孝太郎は疲労回復のための研究を行っていた。そんな折、栄養補給にブドウ糖の摂取が最も効率的であるとする、高名な生理学者アーノルド・ドーリック(ドイツ語版)の論文にヒントを得て、5年の歳月をかけて「含糖栄養剤」(1927年(昭和2年)12月17日に特許取得)という飲料水を開発し、「どりこの」と命名する。「どりこの」の名はドーリックの「DURI」、髙橋孝太郎のイニシャル「KO」、一番弟子の助手の中村松雄のイニシャル「N」、さらに3人の助手に共通するイニシャル「O」をつなげたものである。「どりこの」の原料は砂糖とグルタミン酸であったが、髙橋は製法を門外不出にしていたことに加えて、関係書類をすべて焼却してしまったため、詳細は不明である。 色はウィスキーや蜂蜜の色に近い琥珀色で、成分の大半がブドウ糖と果糖でありながら、甘いだけではなくほのかな酸味もあり、カルピスの様に水や牛乳で薄めて飲用