日本では「大阪都構想」の住民投票が行われたそうだが、わたしが住む英国では、EU離脱の是非を決める投票が2017年末までには行われることになっている。が、この国では離脱のメリットやデメリットの議論以前に「いったい誰が投票するのか」、つまり、これは国民投票になるのか住民投票になるのかという大きな問題が浮上している。 誰に投票資格が与えられるのか 英国のEU離脱問題が報道されるとき、日本語ではなにげなく国民投票と書かれているので、「ああなるほど国民が投票するのね」と片づけられがちだが、英国の場合、実はそんなに簡単な話ではない。 例えば先日行われた総選挙では、投票資格者は英国市民権所有者と英国在住の然るべき資格を有する英連邦(コモンウェルス)諸国市民、そして英国に住むアイルランド共和国市民だった。 一方で英国内に居住するEU諸国市民も、地方選挙とEU議会議員選挙では投票権が与えられており、スコット
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