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2016年10月9日のブックマーク (6件)

  • OUTSIDE IN TOKYO / イエジー・スコリモフスキ『イレブン・ミニッツ』インタヴュー

    ポーランド出身の映画作家イエジー・スコリモフスキは、母国で撮った『身分証明書』(64)、『不戦勝』(65)、『バリエラ』(66/※1)で頭角を表し、ジャン=ピエール・レオを主演に迎えた『出発』(67)はベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞、ジャン=リュック・ゴダールは『出発』を“ポーランド的でやぶれかぶれな映画”(※2)と“羨望と親愛の情を込めて”高く評価したという。“ポーランドのゴダール”とも呼ばれたスコリモフスキの作品に対するゴダールの評価をそのように伝えた山田宏一は、1972年の洋画ベストにて、『早春』(70)をドン・シーゲル『ダーティーハリー』(71)、ベルトルッチ『暗殺の森』(71)を差し置いて、堂々1位に選出している。 順風満帆に見えたスコリモフスキのキャリアだが、『手を挙げろ!』(67)が祖国ポーランドで上映禁止を喰らい、その後、約10年間に亘ってチェコスロヴァキア、ベルギー、ス

    hharunaga
    hharunaga 2016/10/09
    「私は、映画はあまり見ないんだ。映画館に行くと退屈してしまうからね(笑)。だから、自分が退屈しないような映画を作ろうと思って映画を作っている」
  • 東京新聞:「建築」で日本を変える 伊東豊雄 著:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)

    トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書評 > 記事一覧 > 記事 【書評】 「建築」で日を変える 伊東豊雄 著 Tweet 2016年10月9日 ◆地方をフィールドに [評者]市川紘司=建築史家 東日大震災以後、日の建築が変わりつつある。「建築」という存在を、単体の建築物から、それが拠(よ)って立つ地域やコミュニティ、あるいは竣工(しゅんこう)前後の市民ワークショップやイベント活動等までを含みこむ、より広く大きなものとして再定義する潮流が生まれている。平たく言えば、建築の「社会性」を問い直すこと。この流れは日に限らず、世界各地の建築に同時多発的に現れている。 伊東豊雄は、こうした近年の建築の思想をめぐる潮目の変化を体現する建築家だ。震災を契機に、被災地の復興計画や小さな集会所の設計等、それまでの作風とは打って変わる社会的プロジェクトの実践の方へ、大きく舵

    東京新聞:「建築」で日本を変える 伊東豊雄 著:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)
    hharunaga
    hharunaga 2016/10/09
    “「都市を向いた建築の時代は終わった」と宣言する伊東は、人と密に交流しながら、その場に固有の文化や自然環境と調和した建築をつくる可能性が残る地方にこそ、建築の未来があると言う”
  • 今週の本棚:内田麻理香・評 『こども服の歴史』=エリザベス・ユウィング著 | 毎日新聞

    (東京堂出版・3024円) 大人服をも自由にしたこどもと衣服 こども服を見るだけで、心にあたたかな火が灯(とも)る。サイズが小さいため可愛らしいと思うからだろうか、こどもが着る姿を想像して微笑(ほほえ)ましく感じるからだろうか。だが、そんな感情は、大人の自分勝手な甘い感傷に過ぎないらしい。書は、英国のこども服の歴史をたどりつつ、社会史に新しい視点を提供する一冊である。 かつて、ほとんどのこどもは、生まれるとすぐに、長い布でぐるぐる巻きにされた。腕も一緒に巻かれることもあった。スワドリングというこの布で赤ん坊を巻き付けることは、幼児の背骨をまっすぐに保つと信じられていた。現在から見ると残酷にしか思えないこの風習は、古くは幼子イエスが「布で巻かれて」という記述が見られることから始まり、書が執筆された一九七七年まで、程度こそ違え残存しているという。

    今週の本棚:内田麻理香・評 『こども服の歴史』=エリザベス・ユウィング著 | 毎日新聞
    hharunaga
    hharunaga 2016/10/09
    「男の子が膝丈のブリーチではなく、動きやすい長いズボンをはくようになったが、これは元来、労働者がはくものだった。…次世代には成人男性も使うようになった。…こどもの解放が、大人服をも自由にした」
  • 今週の本棚:橋爪大三郎・評 『丸山眞男の敗北』=伊東祐吏・著 | 毎日新聞

    (講談社選書メチエ・1836円) なぜ日思想の「古層」に吸引されたのか 戦後知識人の代表格、丸山眞男(まさお)(政治学)の思想と業績を回顧する格的評論が現れた。 著者の伊東祐吏(ゆうじ)氏は一九七四年生まれ。丸山を、逆風に抗して舞い上がる凧(たこ)に譬(たと)える。満州事変から大東亜戦争、敗戦への冬の時代、丸山は逮捕され、二度も徴兵され、広島郊外で被爆もした。軍国主義の圧迫や生命の危険を感じつつ、日政治思想史の論文を書き上げる。戦後はいち早く「超国家主義の論理と心理」を発表、日型ファシズムの病理を摘出して、論壇の主役に躍り出た。市民運動や六○年安保を担い、東大全共闘の学生に研究室を追い出され、失意の晩年を過ごした。 著者は、戦後日を深く理解するため、丸山の仕事に注目する。そしてこう問う。《丸山眞男は、「戦争(、、)に負けた」のではなく、「戦後(、、)に負けた」のではないか》(はじ

    今週の本棚:橋爪大三郎・評 『丸山眞男の敗北』=伊東祐吏・著 | 毎日新聞
    hharunaga
    hharunaga 2016/10/09
    “(戦後、)国民は、《理念やプライドを二の次として、豊かさを第一に考えた》。…(それ自体は)敗北ではない。《その事実を受け入れられないことが「敗北」なのだ》”
  • 今週の本棚:中島岳志・評 『平田篤胤−交響する死者・生者・神々』=吉田麻子・著 | 毎日新聞

    (平凡社新書・886円) 身近な「不思議」を論理づける試み 江戸後期の国学者・平田篤胤(あつたね)。その名を聞けば、真っ先に「狂信的国粋主義者」というイメージが思い浮かぶだろう。実際、戦後の学説では、皇国史観の元祖と見なされ、非論理的な詭弁(きべん)家として退けられた。このような否定的な扱いに対して、著者はきっぱりと言い切る。「私はもちろんそのような立場をとらない」。書が抽出しようとする篤胤の可能性とはどこにあるのだろうか。 篤胤の学問に一貫していたのは「計り知れないもの」への関心だった。私たちは様々な「不思議」に囲まれて生きている。人間の力が及ばない「霊妙なもの」に左右され、日常生活を送っている。人知を超えた霊威は、時に豊かな幸福をもたらし、時に不条理な禍をもたらす。「神の御心(みこころ)」は人間には計りがたく、予測不可能なものだ。

    今週の本棚:中島岳志・評 『平田篤胤−交響する死者・生者・神々』=吉田麻子・著 | 毎日新聞
    hharunaga
    hharunaga 2016/10/09
    “「不思議」に囲まれた生活を肯定する論理は、生命への礼賛に溢(あふ)れている。皇国史観によって固められた平田篤胤のイメージが解体されていく”
  • 今週の本棚:鹿島茂・評 『フランス史【中世】1』=ジュール・ミシュレ著 - 毎日新聞

    hharunaga
    hharunaga 2016/10/09
    「凄(すご)い! ミシュレは世界を相続法と親子同居・別居で分類したエマニュエル・トッドを一五〇年先取りしている」