コロナ禍で苦戦する全国のミニシアターを応援すべく、荒井晴彦、森達也、白石和彌、井上淳一の映画脚本家・監督が行なったオンライントークショー。だがこの4人のこと、単…
自公政権の継続と岸田文雄首相の続投が確定し、野党共闘が不振に終わった今回の衆院選。示された民意は何だったのか。首相の政権運営や野党共闘の展望とともに、御厨貴・東大名誉教授に聞いた。(聞き手・木谷孝洋、妹尾聡太) みくりや・たかし 1951年、東京生まれ。東大先端科学技術研究センターフェロー。専門は近現代日本政治史。政治家ら当事者の証言を記録する「オーラルヒストリー」の第一人者として知られる。 「自民党単独で絶対安定多数を維持し、有権者は一定程度、岸田首相を信任したと言えるだろう。ただ、甘利明幹事長が小選挙区で敗北したことが象徴しているように、国民は自民党にモヤモヤしたものを感じている。森友・加計学園や『桜を見る会』、政治とカネの問題について説明を尽くさないことへの不満はある。自民党がこうした問題に向き合わなければ、今後もボディーブローのように効いてくるだろう。岸田氏は甘く見ない方がいい
「小説ムッソリーニ」 [著]アントニオ・スクラーティ これは危険な小説だ。 たしかに、歴史書だと言われても何ら不思議ではない入念な史料調査に基づいている。節の最後にはほぼ毎回、新聞や書簡の引用が記してあって、それに基づいた記述であることを読者に種明かしするほど慎重である。ベニート・ムッソリーニによる一九一九年三月の「戦闘ファッショ」の結成から二二年一〇月のローマ進軍を経て二五年一月のファシズム独裁の完成に至るまでを、歴史の背景も踏まえて描き切っている。 だが、散文詩のような煌(きら)びやかで緊張感みなぎる文体や歌舞伎のようにエッジの利いた場面構成とセリフを味わっているうちに、いつの間にか自分の思考が独裁者の内面に触れ、彼の思考をなぞろうとしているのに驚く。 とはいえ、この本はファシズム礼賛本ではない。生ぬるい決まり文句で批判した気になる方がよほど危険だと著者なら言うだろう。ここまで独裁者の
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