ブックマーク / d.hatena.ne.jp/tatsu2 (71)

  • 「エンディングへの入り方がいいアニメ」とそのキーパーソン - subculic

    定期的に目にする話題のひとつに「エンディングへの入り方がいいアニメ」「編のラストにエンディングのイントロを被せるアニメ」というものがある。 そこで挙がっている主なアニメは『ふしぎ遊戯』『ヒカルの碁』『機動戦士ガンダムSEED』など。相当数の作品が挙げられているので詳しくは検索してもらいたいが、これらの大元は『シティーハンター』に端を発する「聖母たちのララバイ方式」と呼ばれるフォーマットのことだ。アイディアソースは「火曜サスペンス劇場」であり、そこで流れていた初代エンディングテーマ「聖母たちのララバイ」に掛けて、諏訪道彦プロデューサーが命名したもの。当時のTVアニメは編とエンディングが切り離されている形式だったが、映画的に格好良く繋ぎたいという諏訪プロデューサーの発案により、導入された。その手法について、実は昨年刊行された「シティーハンター完全読」収録のインタビューでこだま兼嗣監督が振

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    hidamalar 2016/06/18
  • 宮崎駿を語る、スカートとハンカチ - subculic

    スタジオジブリ発行の小冊子「熱風」。今月号(2016年6月号)のある連載で「これは!」と思うエピソードが披露されていた。 ある連載とは、奥田誠治プロデューサーの「もうひとつのジブリ史」。現在は『千と千尋の神隠し』と奥田プロデューサーの娘・千晶さんの関係について、人の声も交え、掘り下げられている。今月はアカデミー賞受賞にまつわるエピソードを奥田プロデューサーの視点で回想されているのだが、宮崎駿監督に怒られたという話に興味をそそられた。以下に引く。 取材もすべて終わり、日に帰る朝、ロサンゼルスのホテルで事をしていたときのことです。清々しい気分でいたら、宮崎さんが不意に怒りだしました。 「そういえば、奥田さん、もう僕の過去の映像を使うのはやめてください」 唐突だったから、最初はわけが分かりませんでした。よくよく聞いてみると、日テレビの番組で流した再現映像のことだと分かりました。「魔女の宅

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    hidamalar 2016/06/18
  • 無名ちゃんの足を知りたい! - subculic

    アニメージュで連載している「バリウタの愛を知りたい!」が好きだ。荒木哲郎と平尾隆之による対談コラムで、演出家ならではのマニアックなトークが楽しめる個人的なアニメージュ3大連載のひとつ(後二つは「この人に話を聞きたい」と「設定資料FILE」)。そこではたまに、自身の監督作についての背景や制作秘話が明かされる。先月のアニメージュ2016年5月号(4月10日発売号)掲載の「バリウタ」はタイムリーに『甲鉄城のカバネリ』の制作エピソードが披露された。とくに好奇心を煽られたのはこの話だ。 第1話の絵コンテをあげた時、オレのなかでの達成感は、まずは「この内容を20分に収めてやったぜ!」ってこと。もうひとつは、「無名ちゃんが最後、回し蹴りでカバネの首を落として、下駄に仕込んだ刃が鳥居に刺さって抜けなくなって下駄を脱ぐってシーンを、ついに描いた!」ってことだからね。もう企画段階から言いまくってて、「刺さった

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    hidamalar 2016/05/23
  • 話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選 - subculic

    年の瀬の恒例企画となったテレビアニメ話数別10選。一年を振り返りながら、今回は何度も観たくなる話数を中心にセレクト。 以下、コメント付きでリストアップ。基的に放送日順(最速放送日)で並べている。 ■『SHIROBAKO』 第23話「続・ちゃぶ台返し」 (3月19日放送) 脚/吉田玲子 絵コンテ/許蒴、菅沼芙実彦 演出/倉川英揚、太田知章 作画監督/大東百合恵、秋山有希、川面恒介、武田牧子、容洪、朱絃沰、西畑あゆみ 宮森あおいの「泣き」が話題をさらったシリーズの集大成。作中のカタルシスと現実のそれが入り交じり、相似形をとって一気に解放されるさまは爽快な感動があった。キャスト陣の熱演も光り、最後は西畑あゆみ、石井百合子による迫真の作画リレー。泣き作画の石井百合子、面目躍如の大活躍。 ■『血界戦線』 第5話「震撃の血槌」 (5月2日放送) 脚/古家和尚 絵コンテ/松理恵 演出/孫承希 作

  • 興津由佳にみる「SHIROBAKO」のキャラクター描写 - subculic

    万策尽きず、最終話も無事放映された『SHIROBAKO』。めでたしめでたし。そんな最終話で嬉しかったのは「興津さん」と皆から呼ばれている武蔵野アニメーションの総務・興津由佳が大活躍したことだ。彩り豊かな作の女性陣にあって個人的に一番注目していた興津さん。「残業をしない主義」「昔は制作だったらしい」など設定は散りばめられていたが、クリティカルなパーツを見せないキャラクターで、そこに興味の沸く“隙”があった。まず取り上げたいのは、興津さんのデスク周り。クールビューティな外見と事務的ではっきりとした言動は、シンプルで実用性重視の配置を想像させる。しかしよく観察してみると、ファンシーな小物が目を惹くチャーミングなデスク。「意外と可愛い一面を持つ」ことがデスク周りから伺えるのだ。ハート型のマウスパッドや花柄レースのコースターなど、こだわりの感じられる品がずらっと並ぶ。とりわけ目を惹くデスク右上に鎮

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  • 「SHIROBAKO」23話のラストシーンについて - subculic

    新人声優「ずかちゃん」こと坂木しずかにようやくスポットライトが当たった。『SHIROBAKO』第23話「続・ちゃぶだい返し」のラストシーンについて少し、書いておきたい。前回、しずかは自室で一人、テレビに出演しているフレッシュな声優をみながらビールをあおっていた。その様は胸に突き刺さり、痛々しかった。今回、まず憎い演出だなと思ったのは、キャサリンの妹・ルーシー役にしずかが選ばれるんじゃないかと視聴者に期待させている中、アルバイト先の居酒屋で映されるしずかのカットだ。静かに電話と取ったしずかの後ろは前回を引きずるように暗く、目の前は明るい。アフレコ現場にシーンを移す直前のこのカットは妙に引っ掛かった。どうして気になったかというと、23話のポイントは「誰と何を共有しているのか」だと思ったからだ。ラストシーンをみてみよう。宮森あおいは追加シーンのアフレコ現場に姿を現したしずかをみとめ、言葉にならな

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  • 「セル」の机からみえるもの 〜たまこラブストーリーを例に - subculic

    ちょっと変わった『たまこラブストーリー』の話をしよう。たまこたちが通ううさぎ山高校の教室に並べられた机はセルで描かれている(ここでいうセルとはセルアニメの手法的な意味ではなく、それに相当するオブジェクトを指す便宜的な呼称)。実はテレビシリーズ『たまこまーけっと』の頃から「セル机」で、密かに気になっていた。セルに注目していた理由はいくつかあるが、今敏監督の『東京ゴッドファーザーズ』雑考に詳しい。 アニメを見慣れた人ならお分かりと思うが、たとえばそのカット内でドアが背景で描かれていれば「(少なくともそのカット内では)開かない」と認識してしまう。いまどきはCGによって、背景描きのドアを開けるくらいは難しくはないが、やはり「開かない感じ」はついてまわる。 これを逆に利用すれば、「開くはずのなさそうなドアが開く」という演出的な脅かしもありえるし、ドアをセルで描いておけば、たとえそのカット内で開かなか

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  • 「ちびねこトムの大冒険 地球を救え!なかまたち」下北沢トリウッド トークイベントレポート - subculic

    1月10日、下北沢トリウッドで『ちびねこトムの大冒険 地球を救え!なかまたち』を観てきた。ソフト化もされておらず、幻の作品と呼ばれている貴重なフィルムだ。詳しくは公式サイトの作品解説を読んで欲しい。作品解説:長編劇場用アニメーション ちびねこトムの大冒険 公式webサイトこの日は編の上映後、トークイベントが開催された。キャラクターデザイン・作画監督を担当した大橋学さん、原画スタッフとして参加された井上俊之さんと沖浦啓之さん、聞き手に北久保弘之さんという、とても豪華な顔ぶれのトーク。そこから抜粋する形で内容を紹介したい。言葉のニュアンスに記憶違いがあるかもしれず、話題の順番などは整理して書いている。その点、留意していただきたく思う。まずは『老人Z』の会のようだ(全員『老人Z』に参加していることから)と誰ともなく話し、和やかに雰囲気に。「原画作業をしていたのは28歳の頃だった」と振り返った井

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  • 「水曜日のマジカルエミ」第四題/枯葉のシャワー - subculic

  • 京都アニメーションはなぜ回すのか? 「さすがの猿飛」をみよ! - subculic

    最初に断っておくと、これはトンデモ理論の類かもしれない。資料も少なく、証言も取れていない。「もし、そうだったら面白いな」というレベルの小話だ。さて、つきましては京都アニメーション。よく回す。どうしてだか回転大好き。『けいおん!!』『日常』『中二病でも恋がしたい!戀』それぞれのオープニングで回しているし、『エンドレスエイト』でも回転のモチーフが取り入れられていた。主犯は取締役・石原立也。そこで下記の記事を参照して欲しい。「中二病でも恋がしたい!戀」OPの回転カット「だって昔のアニメとかって背景とかも、引いたりぐるぐる回したりとかしながらキャラクターがぐるぐる回り込みで走ったりしてましたよ」と石原さんは話されているが、これはいわゆる「作画回り込み」を指しているのだろう。「作画回り込み」とは、カメラワークに合わせて背景まですべて作画で描く高カロリーのアニメート(細かく分類すれば、全背動回り込みと

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    hidamalar
    hidamalar 2015/01/10
    ピアノの回り込みが凄すぎる。室内の背景のダイナミックな変化に唖然とするほかない。他も凄いんだが、よくわからないがピアノに凄い衝撃を受けた
  • 「水曜日のマジカルエミ」第三題/鈴の音よ もう一度 - subculic

    『魔法のスター マジカルエミ』には大人に向けたエピソードがある。今回ピックアップする第24話「鈴の音よ もう一度」(脚/結木圭 絵コンテ・演出/向後知一 作画監督/加藤鏡子)は、そうした大人の胸を打つ最たる例だ。話の流れはわかりやすい。ジャパンTVの豪腕プロデューサー・小金井滋の初恋を回想し、その初恋の女性と偶然の再会を経てなお残る、甘酸っぱさとほろ苦さを描く。初恋の女性・妙子が残した「思い出の鈴」をキーアイテムに、小金井のナイーブな一面を明らかにしていく繊細な手つきは御見事。スタッフ受けの良い話らしく、シリーズ構成の小西川博、アシスタントプロデューサー・深草礼子らも印象に残るエピソードのひとつに挙げている。しかし極力ドラマを作らない方針で固められた作にあって、少なからずドラマティックな要素を持つ「鈴の音よもう一度」は異色。安濃高志監督の思惑はどこにあったのか、探っていこう。主役はひげ

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  • 「水曜日のマジカルエミ」第二題/ミュージッククリップ - 風のinvitation - subculic

    先週に続き、水曜日にマジカルエミのことを書く御題エントリー第二題。『魔法のスター マジカルエミ』には変り種の作品がある。たとえば何も起こらない話、作画の雰囲気が編とまるで違う番外フィルムだとか――今回取り上げるのはLD-BOX用の特典映像として制作されたミュージッククリップ「風のinvitation」。1998年制作とあり、この時点でLD-BOX特典となれば相当に「大人向け」の企画だ。そういった高い年齢層を狙ったのか、アダルトなムード全開。映像が流れはじめて、一瞬目を疑ったのは自分だけでないはず。これが1998年のマジカルエミ。最後に流れるスタッフクレジットですべてが明らかになった。絵コンテ・演出/西澤晋 作画監督/奥田万つ里納得のリアル路線コンビ。西澤晋さんはテレビシリーズに原画参加されていた繋がりがある。しかし奥田万つ里さんを呼び寄せるとは……! なんて思いながらも、頭の片隅に閃くも

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  • 「水曜日のマジカルエミ」第一題/風が残したかざぐるま - subculic

    齋藤貴義さんがnoteで書かれている「水曜日のコロッケそば」が美味い。講義を聴きにいった縁もあり、楽しみにしている読者のひとりだ。かけ蕎麦とコロッケ、B級感溢れる組み合わせがたまらないし、アニメファン的な目線で蕎麦と言えば押井守。頭では客に押井キャラが混じっているんじゃないかと想像し、耳にはコロッケそばを熱く語る千葉繁ボイスの幻聴。それにしても“すすりたくなる”ような内容に語呂の良いタイトル、自分も「水曜日」になにか書きたいな。ちょうどDVD-BOXを買って観直していた『マジカルエミ』の記事を定期的に書くのはどうだろう、ということで始めたのがエントリー。『魔法のスター マジカルエミ』は「ぴえろ魔法少女シリーズ」の第3弾で、簡単に説明するなら「劇的なドラマを排し、日常性に特化した魔法少女もの」だ。淡々と紡がれる些細な変化と主人公・香月舞の成長を、安濃高志監督が頂点に達したとも言われる日常演

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  • 「SHIROBAKO」8話で使われた“煮詰まる”について - subculic

    井口さんも総作監の倫子はんも煮詰まるときはおんなじだって煮詰まるってのはさ、こうなってるんだよね。だから広い景色が必要なわけ新人原画マン・安原絵麻にアドバイスする先輩アニメーター・井口裕未が口にした「煮詰まる」というフレーズ。「行き詰まる」の誤用として使ってしまったのだろうか、と思った。しかし『SHIROBAKO』8話を再度視聴し、しばし思案。結果、様々な解釈が可能なとても面白い誤用の使い方ではないか。シリーズ構成,8話脚の横手美智子さんに一! と言いたくなる気分になった。それを説明していこう。井口裕未の使った「煮詰まる」は前後の文脈から判断して、来「行き詰まる」を当てた方がすっきりする場面だ。そこに敢えて、フックを作るため「煮詰まる」と言わせたのだとしたら何が見えてくるだろうか。参考リンク:議論が「煮詰まる」のは良いことか?いきなり話を引っくり返して申し訳ないが、上記リンク先の記事

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  • オススメ「SHIROBAKO」資料群 - subculic

    ネット社会の恩恵か、専門用語や制作工程をフォローしてくれる公式サイト、リアルタイムで流れてくるアニメ関係者のつぶやき、インターネットは業界事情(そんな大げさなものじゃないけれど)を知るにありがたい存在だ。そこで『SHIROBAKO』をより深く、楽しめるものにしてくれる資料を紹介する趣旨のエントリーを書きたくなった。ネットで今すぐ読めるもの、P.A.WORKS関連の資料を中心にアニメを勉強する上で有用な、好きな書籍の紹介も兼ねて。ちょっと変わったアイテムもあるけれど、ご愛嬌ということでお願いしたい。 ■人狼制作日誌P.A.WORKS代表取締役・堀川憲司が制作担当だったProduction I.Gのアニメーション映画『人狼 JIN-ROH』ホームページ用制作日誌。アニメ制作にまつわる定番の読み物で、理知的な性格を反映したと思われる筆の滑らかさ、個性的なクリエイターたちと付き合っていく我慢強さ、

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    hidamalar 2014/12/14
    『作画汗まみれ』に大塚康生さんが東映に転職するために面接受けてたとき藪下さんから散々やめとけって説得を受けた話があったのを思い出す
  • 映画館で出逢うアニメの傑作・東映長編特集『ガリバー』『ホルス』『長猫』『ど宝』 トークショーメモ - subculic

    10月11日に開催された新文芸坐×アニメスタイルセレクションVol. 60 映画館で出逢うアニメの傑作・東映長編特集『ガリバー』『ホルス』『長』『ど宝』に参加。データ原口こと原口正宏さんと小黒祐一郎さんが登壇したトークショーは貴重な解説の場となった。最初に15分程度の解説があり、『ガリバーの宇宙旅行』上映後にふたたびお二人が登場。新文芸坐のオールナイトには何度も参加しているけれど、この形式は初めて。まさに「データ原口仕様」だった。メモを元に箇条書きで抜粋。どこまでが東映長編か。最終的には『金の鳥』(制作協力・マッドハウス、監督/平田敏夫、1987年公開)だが、大塚康生さんは『わんぱく王子の大蛇退治』(1963)だと言っていた。(早すぎますね、と冗談めかして)『わんわん忠臣蔵』は1963年12月に公開されたが、『ガリバーの宇宙旅行』は1965年まで制作が延びた。結果的に1964年は長編公開

  • 20年後の「マジカルチェイス」オリジナルサウンドトラック - subculic

  • 中野英明虎王伝説2014 「LOVE STAGE!!」編 - subculic

    〜〜〜〜〜〜〜〜ッ今年もこの季節がやってきた。両脚を虎の顎になぞらえ、頭部を鋏み打つ季節の到来である。■関連エントリー : 中野英明虎王伝説『LOVE STAGE!!』5話で披露された「虎王」、実は演出家・中野英明による四度目の虎王である。2011年『ベン・トー』7話、2012年『SKET DANCE』74話、2013年『波打際のむろみさん』6話、そして今回。一年一虎王、恐ろしく限定的だが、そろそろ「中野虎王」と称しても良いのではないか。パロディを越えた象徴的な技になっていると思う。きっと来年もやってくれるはず。楽しみだ。(その前に『刃牙道』で宮武蔵が使うかもしれないが)。また『LOVE STAGE!!』5話には、部室内の会話で「ボクシング編」「味噌汁編」という単語が登場し、『範馬刃牙』終盤の展開を入れ込むネタもあった。これはコンテ段階で台詞を変えたのだろうか。BL作品を相手取ってこの執

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  • メイドは天下の回りもの - subculic

    「こうでしたね」「ありがとうございます。ありがとうございます!」天使家のメイド・森さんがしてくれる名物「メイドスピン」。キョロが視聴者の気持ちを代弁するように感謝を伝えた瞬間、間髪いれず女性陣から蹴りが入るまでの様式美。お馴染みとなった『GJ部』の「メイドが回る日常」だ。日常的にメイドが回るアニメ、なんと素晴らしい。これだけでも、(メイド的な)名作の認印を押してしまいそうな衝動に駆られる。みんな大好き森さん。ところで、古今東西「メイドもの」は数え切れないほど生み出されている。有名な『アルプスの少女ハイジ』や『小公女セーラ』ら世界名作劇場にたびたび登場するちょっといじわるな使用人もメイド。この観点からみれば、名作劇場はさまざまな仕事に従事するメイドの宝庫。そんなものを幼少の頃から観続けていれば、深層心理に刷り込みのひとつやふたつあってもおかしくないはずで、意識はしていなかったけれど、「メイド

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  • 夢と狂気のアルプスの少女ハイジ - subculic

    「パクさんの最高傑作ですよ“ハイジ”は。あらゆるアニメーションの安定した技法も含めてね。制約の多い中でね。それでも精一杯やったんですよ。精一杯やっただけじゃなくて随分色んなことを達成したんですよ」2013年公開のドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』の中で宮崎駿が語った一節だ。宮崎駿のハイジ好きは相当なもので、自宅のアトリエにハイジ展の展示物だったヤギが鎮座している。そんな『アルプスの少女ハイジ』と言えば、クララが立った終盤(懐かしのアニメ名場面でお馴染み)にスポットが当たりがちだが、今回は個人的に思い入れのある第25話「白パン」を取り上げたい。「白パン」はハイジがゼーゼマン家に連れてこられたフランクフルト編の中盤に置かれたエピソード。前の話数でアルムの山に帰ろうと決心するも、帰るにはお金が必要という現実を突きつけられた後であり、ハードな状況だった。そのハイジを支えていたのは、ペーターのお

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