新しいIT戦略『世界最先端IT国家創造宣言』の素案が公表され、パブリックコメントにかけられている。興味深い施策が並んでいるが、違和感を持つ項目もあった。その一つがリテラシー教育である。素案には次のように書かれている。 ITの活用により、子供から高齢者まで、そのメリットを享受して豊かに生活を送ることができるよう、情報モラルや情報セキュリティに関する知識を含め、国民全体のITリテラシーの向上を図る。このため、子供から学生、社会人、高齢者に至るまで、そのリテラシーの現状も把握しつつ、年代層別に、ITに関する知識を身につけるための取り組みを推進する。 ちょっと待ってほしい。スマートフォンやタブレットはITリテラシーがなければ利用できない機器なのだろうか。書き順などを覚えさせるために、幼稚園児にタブレットを与える試みが、広く行われているのはなぜだろう。コミュニケーションツールとしてタブレットを普及さ
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