「言葉を失っている」。仙台市青葉区の市立中2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、大越裕光市教育長は29日の記者会見で絞り出すように語った。市内の中学生の自殺は、ここ3年で3人目という異常事態。市教委は自殺予防に注力してきたが、教訓はまたも生かされなかった。 「悪口を言われ、物を投げられる」「冷やかし、無視をされる」。会見では、学校と市教委が昨年6月と11月に実施したいじめに関するアンケートやその後の聞き取りで、男子生徒が答えた内容が説明された。「臭い」「ばか」「もう帰れ」などと言われていたことも明らかになった。 いじめ防止対策推進法は「心理的、物理的な影響を与え、心身の苦痛を感じ」させる行為をいじめと定める。幅広い定義だが、市教委は「いじめかどうか断定できない。自死原因に結び付くのか慎重に考えないといけない」と繰り返した。 文部科学省の指針は、いじめの「疑い」が生じた段階で同法に基づく「
<仙台中2自殺>公的機関に母親の相談記録 仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2016年2月、いじめを苦に自殺したとみられる問題で、生徒の母親が15年12月、いじめについて学校に相談していた記録が公的機関の相談窓口に残っていたことが8日、分かった。学校側は「相談はなかった」としてきたが、遺族側の証言が裏付けられた。 相談窓口の担当者が作成した記録によると、母親が学校に相談したと主張してきた15年12月16日の欄には、生徒の状況について「学校(○○先生・○○先生・○○先生)に伝えた」と担任を含む教諭3人の実名が記されていた。 他にも「先生が話を聞いてくれない。先生にはもう言わない。もうアンケートには書かない」「いつもたたかれる」「『顔が悪い。整形しろ!』『死ね!』と言われる」と詳しい記述があった。 翌17日は「学校、○○先生に電話をした」「不登校一歩手前くらいまで(気分が
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