新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東北の多くの大学が授業のオンライン化に踏み切る。20日に開始する本年度の授業を全てオンラインとする東北大では、一部の大学院で先行実施された。教員たちはこれまで経験のない形式の授業を何とか充実させようと、試行錯誤を重ねながら準備を進めている。 「オンラインの授業は私も初めての体験です。つらい環境ですが、お互いに頑張りましょう」 東北大大学院医学系研究科の大隅典子教授は17日、ノートパソコンに向かい、授業にオンライン参加した学生約70人にあいさつした。この日は大学院生命科学研究科の「脳生命統御科学概論」の講義を担当した。 授業には留学生も参加したため、英語も交えながらパソコンのカメラとマイクに向かって講義した。回線が一時的に途切れるアクシデントもあったが、無事に50分の授業を終えた。 大隅教授は「『無観客試合』は初めてだが、手応えはつかめた。次はチャットを使
山形大学長「協力できない」 xEV飯豊研究センターを共同利用する専門職大学で 山形大が同大xEV飯豊研究センター(山形県飯豊町)を3月末に閉鎖する方向で検討している問題で、小山清人学長が飯豊町の後藤幸平町長に検討状況を伝えた際、センター敷地で開学準備が進む電気自動車整備士の専門職大学について「協力できない」と発言していたことが23日、関係者への取材で分かった。 町によると、設置主体の学校法人「赤門学院」(仙台市青葉区)が行った文部科学省への設置申請では、専門職大がセンター施設の半分以上を共同利用することを前提としている。大学側の事前承認も得ていたはずだという。 関係者によると、小山学長は昨年12月24日、学長を訪ねた後藤町長に対し、共同利用について「事前に協議がなされていない。(センターに配置された)教員が勝手に判断している」と説明。「これまでも大学としては協力できないと言ってきた。町、山
18、19日に迫った大学入試センター試験に向け、東北の受験生も追い込みに入った。来年スタートする大学入学共通テストの枠組みが揺れ、首都圏では志望校のランクを下げたり、アドミッション・オフィス(AO)や推薦入学に切り替えたりしようとする安全志向が見られる。一方、東北の受験生は、国公立大を軸とした志願動向に大きな変化は見られず「目の前の試験に集中する」などと冷静さが目立つ。 宮城一高3年の女子生徒(18)は「今やるべきことをやるのみ。金沢大が第1志望だが、最終的にはセンター試験の結果を見て考える」と話す。大阪大志望の仙台一高3年の男子生徒(18)は「どんな試験であっても、やるべき勉強は同じ。入りたいと思う大学に挑戦したい」と意志の貫徹を誓う。 3年生270人がセンター試験に臨む秋田高(秋田市)の柘植敏朗副校長は「生徒らは最後のセンターという事実に大きく左右されずに取り組んでいる」と話す。志望校
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東北大生協が、2008年に閉鎖した川内第2食堂(仙台市青葉区)の名物「怒髪天カレー」のレトルト商品を発売した。18年に商品化した普通カレーに続く第2弾。同大の学食史上最も辛いカレーで人々の舌をしびれさせる。 豚肉やタマネギを使った普通カレーをベースに、カイエンペッパーを入れて辛さを際立たせた。東北大や第2食堂の元店長大友義弘さん(63)が復活に協力した。 第2食堂は安価なカレーをメインに41年間営業し、「貧食(貧民食堂)」の愛称で親しまれた。1990年代、旧帝国大の定期戦・全国七大学総合体育大会(七大戦)に向かう応援団から「気合を入れたい」と頼まれ、「怒髪、天を突く辛さ」のカレーが生まれたという。 青葉区の片平北門会館前で12月20日、試食会があり、同大教員の藤田昂志さん(32)が「辛くておいしくて、毎日食べたい」と話した。 200グラム入りで378円。東北大生協7店舗と通販サイトで販売し
岩手大(盛岡市)で26日に行われる次期学長選考に女性研究者が名乗りを上げている。全国の国立大86校で女性学長は現在わずか4人。東北の国立大で初の女性学長が誕生するかどうか。女性の進出で遅れが目立つ最高学府だけに、結果が注目されそうだ。 学長に立候補しているのは、宮本ともみ教授(民事法学)。学内外の9人でつくる選考会議委員が候補者4人と面談し、合議で決定する。 東北では、福島大で15日にあった学長選挙で女性教授が落選したばかり。国立大の女性学長が極端に少ない背景には、そもそも学内で上位職にいる女性が少ないという事情が挙げられそうだ。 文部科学省の2019年調査(速報値)によると、全国の国公立大で学長や副学長、教授といった地位を占めている女性の割合は12.5%にとどまっている。 政府は、20年までに「社会のあらゆる分野で指導的地位を占める女性の割合を30%」とする目標を掲げているが、これに最高
仙台市教委はリサイクル推進のため、市立学校で紙の裏面を再利用することは認めているが、2010年度に定めた個人情報の管理指針で、児童生徒や保護者に配布する文書は裏面の再利用を禁止している。宮城野区の市立中の教諭は指針違反と知りながら、漢字テストの模範解答を裏面に印刷。その中の1枚にいじめ事案の内部資料があった。 市教委によると、指針は個人情報の記載がある文書は裁断機などを使って廃棄するよう定める。紙の裏面の再利用は、教職員の打ち合わせ用や試し刷りに限るとし、使う場合も情報流出に注意するよう求める。 今回、模範解答を印刷したのは60代の男性教諭。今月3日、指針違反と認識しながら90枚の裏面に印刷した。配布した30代の男性教諭も指針に反する裏面使用と分かった上で、5、6日に2年生の生徒81人に配布した。 いじめ事案の内部資料は6月下旬にあった市教委、学校、市子供未来局の担当者によるいじめ対策、不
明成高が仙台大付属に 一貫教育化へ来年度、学科新設 学校法人朴沢学園が運営する明成高(仙台市青葉区)は2020年度、校名を仙台大学付属明成高に改称する。同学園系列の仙台大(宮城県柴田町)との連携を強化し、計7年の一貫教育化を進める計画。体育教員やスポーツ指導者の養成に実績がある同大のノウハウを生かし、スポーツ創志科を新設する。 同科は、現行の普通科にある健康スポーツコースを科として独立させる。高校時代から体育、スポーツの専門知識や技能を身に付けさせ、大学進学に向けた基礎教育を行う。同大教授による指導や大学施設の利用、部活動交流も実施する。 普通科は存続。調理科、介護福祉科はそれぞれ食文化創志科、福祉未来創志科と名称変更する。調理師や栄養士、介護職員を目指す人材を育成する。 1学年の定員はスポーツが120人、食文化が105人、福祉未来が35人、普通が70人の計330人を見込む。現行(440人
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