メタリテラシー:ポスト真実時代の情報リテラシー 梅花女子大学文化表現学部:瀬戸口 誠(せとぐちまこと) 1. はじめに メタリテラシー(Metaliteracy)は、マッキー(Thomas P. Mackey)とジェーコブソン(Trudi E. Jacobson)によって提唱された概念である(1)。マッキーらによると、メタリテラシーは、これまでの「情報リテラシー」、その関連概念である「メディア・リテラシー」、「デジタル・リテラシー」等の多様なリテラシー概念を統合する枠組みとして位置づけられている(2)。メタリテラシーは、2015年に米国の大学研究・図書館協会(ACRL)により公表された『高等教育のための情報リテラシーの枠組み』(以下「枠組み」 ; CA1870参照)の基盤になっており、今後の情報リテラシー教育において中心となる概念である(3)(4)。本稿では、メタリテラシーが登場した背景と
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