普段は見られない古都の秘宝を公開する、春の「京都非公開文化財特別公開」が29日に開幕。半世紀にわたり、拝観者への案内や解説役をボランティアの大学生らが担ってきた。 今月上旬、公開社寺のひとつ、知恩院(京都市東山区)。3代将軍、徳川家光が建立した大方丈(おおほうじょう)や小(こ)方丈、家康と2代将軍秀忠の木造坐像(ざぞう)がある権現(ごんげん)堂を、スーツ姿の学生らが真剣な表情で下見。僧侶の説明に熱心にメモを取った。拝観者の誘導や文化財の解説、警備を担う下準備だ。 特別公開は1965年に始まったが、寺関係者だけでは手が足りず、翌年から古美術系サークルの大学生が協力。いまは毎回、「関西学生古美術連盟」(75年発足)に所属する同志社大や立命館大、龍谷大など9大学11サークルの数百人が参加する。 知恩院を担当する3大学の学生… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます