文部科学省の天下り問題で、元幹部が理事長を務める学校法人で、国家公務員法違反の疑いのある天下り人事が行われていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。 この学校法人は、「目白大学」を運営する学校法人「目白学園」。2011年に旧文部省体育局長を務めた逸見博昌氏が理事長に就任すると、2011年に1人、2012年に2人、2013年に1人、2014年に1人、2017年1人と計6人の同省出身者が招聘された。現理事長の尾﨑春樹氏も元大臣官房審議官だ。 目白学園のHPより この中には、旧文部省で大学・大学院担当を十数年務め、まさに所管である目白大学に幹部職員として天下りした人物も含まれている。しかも、この人物の人事発令書は文科省在職期間中に、理事長名で正式に学園内で発布されていた。天下りに詳しい同志社大学の太田肇教授が語る。 「国家公務員法は106条で『在職中の求職の規制』として職員が天下りの約束をする