私学の両雄、慶應義塾大にあって早稲田大にないもの。それは医学部だ。故に「早大医学部」は何度となく取り沙汰されてきた。ゼロからの創設は多額の費用がかかる。現実的なのは単科医大との合併だ。となると、相手は? 有力視されてきた医大はあるのだが……。 「歴代総長はほぼ全員、医学部設置を検討しており、『早稲田の悲願』と言えます」 2018年11月、第17代早大総長に就任した田中愛治氏は「医学部新設構想」を新たに掲げ、総長選を勝ち抜いた。生命医科学の研究・教育を抜本的に拡充するため、単科医科大学を合併、協働する方針を明確に打ち出した結果だった。そして、総長就任半年後の19年5月、医療従事者専用サイト・エムスリーのインタビューで田中氏は、ここまで語っていた。 この記事は有料記事です。 残り5039文字(全文5365文字)
再編で先鋭的な大学に 浜松医科大・今野学長、静岡大・日詰氏と「忌憚なく意見交換」 浜松医科大の今野弘之学長(68)は26日、同大との大学再編に反対姿勢を示してきた静岡大の日詰一幸人文科学部長が次期学長に選出されてから初めて、静岡新聞社の取材に応じた。法人統合・大学再編について、医療と看護に工学と情報が加わることで「時代を先取りするような産業への転換の核となる先鋭的な大学が生まれる」と説明し、日詰氏と「忌憚(きたん)のない意見交換をしたい」と述べた。 静岡大との法人統合・大学再編に向けて、次期学長の日詰一幸氏との連携を期待する浜松医科大の今野弘之学長=26日午後、浜松市東区 今野学長は両大学の協議について「両大が署名した合意書の最も大事な骨格は統合再編」とし、日詰氏について「合意書を尊重すると言われたが、統合再編を前提に誠意を持って協議を行うという合意書の趣旨を理解していると受けとめた」と述
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