東京農工大学の学生によるプロジェクトで誕生したクラフトビールが、スーパーなどで一般販売された。農学部と工学部がある強みを生かし、同大学で生産に関する研究が始まったとされるブルーベリーと、超音波熟成技術を融合させた。口当たりの良さと上品な香りが特徴で「農工大クラフト」としてブランド化にも期待がかかる。(志水隆治) 2期目でさらに進化した2種類の「農工大クラフト」 農工大ビールプロジェクトは2期目。初挑戦の昨年は、これまでビールに不向きとされていた超音波を使った熟成に挑戦した。醸造タンク内に超音波熟成装置を設置して、ブルーベリーの香りや味をビール内に分子レベルで短時間に拡散。ブルーベリーの風味を実現させた。1500本を製造してOBを中心に販売し、1カ月で完売となった。 今年、プロジェクトのリーダーを務める農学部3年生の若杉隼希さん(22)は「今年は農工大以外の人にも広めたい」と製造方法を見直し
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