2012年10月にレジストリサービスの提供を開始したORCID(Open Researcher and Contributor ID)は,世界中で各種の学術情報システムやサービスに広く実装され,総登録者数は2020年末までに1,000万人を超えている。本稿では,運営組織としての非営利団体ORCIDや,研究者情報基盤としてのORCIDの特徴と提供サービスについて概観し,1,000を超える機関メンバーや23のコンソーシアムによって支えられるORCIDコミュニティの現況について解説する。
2012年10月にレジストリサービスの提供を開始したORCID(Open Researcher and Contributor ID)は,世界中で各種の学術情報システムやサービスに広く実装され,総登録者数は2020年末までに1,000万人を超えている。本稿では,運営組織としての非営利団体ORCIDや,研究者情報基盤としてのORCIDの特徴と提供サービスについて概観し,1,000を超える機関メンバーや23のコンソーシアムによって支えられるORCIDコミュニティの現況について解説する。
X(旧ツイッター)を利用する日本人のアラビア語力が1年で3千倍に急上昇した――。語学書を出版する勤墾館は11日、こんな調査結果を公表した。閲覧数を稼いで収益を得ることを目的に作られたXアカウントの多くが、アラビア語を使っていることが要因とみられる。 Xが語学力に与える影響を測るため、勤墾館では日本のX利用者10万人を対象に毎年、各国語の学習者数やその読解力についてアンケート調査を実施。2023年12月に行った読解力調査では、アラビア語について「少しなら読める」と「だいたい読める」と答えた人が、合計8万3655人へと急増し、前回調査の28人に比べて約3千倍に達した。 X利用者のアラビア語読解力が急激に向上した理由は「インプレゾンビ」の発生だ。 Xは昨年8月、インプレッション(閲覧数)に応じて広告収益を分配する収益化プログラムを開始。収益を得るため、閲覧数の多い投稿に便乗するアラビア語アカウン
令和6年度からの5カ年は「集中改革期間」 1992年に205万人を数えた18歳人口は2022年に112万人となり、2023年の110万人から緩やかな減少を続け、2035年には初めて100万人を割って約96万人となることが予測されている。その後、足元で進む出生数減により、2040年には80万人を割り込む見通しである。 足元では令和5年度入学において、入学定員充足率100%未満の私立大学の割合が初めて5割を超え、全600校中320校と53.3%を占めるに至っている(日本私立学校振興・共済事業団「令和5年度私立大学・短期大学等入学志願動向」より)。 文部科学大臣が令和5年9月25日付で中央教育審議会に諮問した「急速な少子化が進行する中での将来社会を見据えた高等教育の在り方について」では、「設置者の枠を超えた、高等教育機関間の連携、再編・統合の議論は避けることができない状況にあります」との認識が示
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