名古屋大学が創設した「名古屋大学基金」が、目標額の200億円を突破しそうだ。本年度は3年間にわたる募金キャンペーン「GO NEXT」の最終年度。名古屋大学が前身学校の尾張藩仮病院・仮医学校から数えて創基150周年を迎える節目でもある。昨年度は基金で約1億8千万円の運用益を生み出しており、大学の教育、研究関連費用に充てられている。さらなる規模拡大に向けて、個人、法人への寄付の呼び掛けを加速する。 同基金は2006年、名古屋帝国大学の創設から70周年となる09年に向け、記念事業の一環として創設された。卒業生や関係者らから集められた寄付は現在、現金のほか有価証券、土地・建物を合わせて累計で約198億8千万円。目標額の200億円を目前にしている。 運用益で行う事業は主に、「教育・研究環境整備事業」や「学生育英事業」、「国際交流事業」、産学連携支援や社会貢献活動支援などを含む「その他事業」の四つ。支