学内企業説明会には多くの4年生が集まった=京都市北区の立命館大学、伊藤菜々子撮影 大学3年生の就活が始まろうとしているこの時期、まだ内定をもらえない4年生があふれている。大学生の就職内定率は昨年の今ごろに比べて1〜2割減。就職希望者の半分以上が決まっていない大学も少なくない。就職窓口には4年生が次々と相談に訪れている。 立命館大の衣笠キャンパス(京都市北区)では今月10日、4年生向けに企業10社による合同説明会が開かれた。7月は定期試験があるが、「これだけ厳しい年なので、学生にできるだけチャンスを与えたい」と考えたという。駆けつけた4年生は102人。昨年7月に開いた同様の説明会と比べても、4倍超の人数だという。 参加した経営学部の男子(21)は3月25日に流通関係の中小企業から内々定をもらったが、担当者から「4月4日までに返事を」と迫られ、迷ったすえ断った。その後、20社近くの説明会