競合が手を組んでモノを運ぶ時代へ---。キリンビールとアサヒビールは、2017年1月から関西~北陸間で鉄道コンテナ路線を共同利用する。両者は、石川県金沢市に共同配送センターを開設し、商品を、JR貨物のコンテナ列車に載せて北陸方面へと運ぶ。 新設する共同配送センターの運営は、日本通運。両社は、アサヒビール吹田工場とキリンビール神戸工場でつくられた商品を、関西~北陸間の往復輸送量の差によって生まれる“空コンテナ”を活用し、鉄道で輸送する。 「いまのところ、大阪側から北陸へ向かう貨物列車のうち、3本のコンテナ列車の“空き”を使う想定。これから具体的な列車や輸送方法を検討していく」とJR貨物。 両社は、JR貨物や日通と組み、鉄道輸送に共同で取り組む背景について「2社はこれまで愛知県・滋賀県にある工場から届け先まで、200~300kmのトラック配送を行ってきたが、ドライバー不足などにより、現行のトラ