京浜急行の14日未明の普通列車で、北品川駅(東京都品川区)のホームに車掌を残したまま発車するトラブルがあった。置き去りにされた車掌は約700メートル先の次の新馬場駅(同区)まで沿線の道路を走って追いついた。 京急によると、14日午前0時10分ごろ、車掌は品川発川崎行きの最終列車に乗務。北品川駅で車両のドアを閉め、出発のブザーを押した後、ホームにマイクを落としたことに気づいた。運転士は車掌がホームにいるのに気づかず、列車を発車させてしまった。 次の新馬場駅でドアが開かなかったために、列車の先頭車両にいた運転士が、最後尾まで行って車掌が乗っていないことに気付き、ドアを開けたという。車内には約500人が乗っていた。電車は約8分遅れで同駅を出発した。 京急は「あってはならないこと。列車には2人が乗務していなければならない」と話している。