日暮里駅の夕焼けだんだん。 この坂をくだれば谷中銀座。レトロでかっこいい雑貨屋さんや食べ歩きにぴったりの惣菜やさんなどが軒をつらねる一方で、入り口ゲートの付近には、男性は罵倒し女性は口説きまくるトルコ料理屋「ZAKURO」もあるという混然一体としたエリアだ。 この一帯の空気感が好きで、ちょくちょく足を運んでいる。 夕焼けだんだんの名のとおり、まさに夕焼けが空を赤く染めている時間にやってきたのには理由がある。 坂をくだる手前のビル。 その1階にはいってる「深圳」という中華料理屋さんで、夕飯を食べるのがお目当てだ。 中華料理といっても、一般的に思い浮かべるようなメニューは置いてなくって、看板料理はパクチーをふんだんに盛りつけた丼飯である。 パクチー料理はハマる人はとことんハマることもあってか、開店10分前あたりから待ち切れずに店の前を並ぶでもなく、なんとなくウロチョロウロチョロしている男性が自