「人がおいしいと感じる塩分濃度は0.9%」「肉をやわらかく焼き上げるには、中心温度が65度を超えないようにする」…。最近、科学的理論を用いて料理をおいしくする手法に関心が集まっています。実際、書店には「科学」という文字をタイトルに掲げる料理本も多数。テレビ番組でも科学の理にかなった調理方法で、家庭の料理をお店の味に変えてしまうスゴワザが紹介されるまでに。プロだけでなく、一般の人もこれまで以上に、料理と科学の関係の深さに気づくようになりました。 水島弘史シェフも、そんな調理法で今、注目を集める料理人のひとり。今回は科学的に正しい、肉を焼く火加減について水島シェフに話を伺ってみました。 すべての画像を見る(全5枚) 調理科学のプロが教える、ほったらかしでOKのラクうま火加減とは? 肉を焼いたり、野菜を炒めたりするとき、だれもが正しい方法と思ってきたのが「強火でうま味を閉じ込める」こと。ところが