中央シベリアの凍土で発掘された、骨に狩猟によるとみられる傷痕が残っていた約4万5千年前のマンモス(サイエンス提供) 中央シベリアの凍土で発掘された約4万5千年前のマンモスの骨に、狩猟によるとみられる傷痕が残っているのを見つけたと、ロシアの研究チームが15日付の米科学誌サイエンスに発表した。これまで人類が北極圏に広がったのは約3万5千年前と考えられていたが、1万年ほどさかのぼる可能性を示すという。 チームは2012年、北極海に面した断崖から約4万5千年前のマンモスの全身骨格を発見。体長約3メートル、高さ約1・8メートルの15歳ほどの若い雄で、背には脂肪などの組織が残っていた。 発掘して調べたところ、肩や頬、あばら骨などに多くの傷があり、狩猟によってできた傷痕と判断した。