2015年は排ガス不正問題に揺れたフォルクスワーゲン(VW)。日本でもブランドイメージ悪化は避けられず、15年間守り続けた輸入車シェア首位の座からついに転落した。 年が明けた2016年1月12日、フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は起死回生をかけ、11年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「ゴルフ トゥーラン」を発表した。会見の場でスヴェン・シュタインVGJ社長が繰り返したのは「信頼回復」という言葉だった。 現時点では、信頼回復のための具体的な取り組みはまだ構想中だが、「Volks(大衆の)+wagen(車)」というVWの本来の意味に立ち返り、顧客第一の基本に立ち返る方針を打ち出した。 自信のある小型ミニバンで勝負 新戦略の第1弾となるのが小型ミニバン「トゥーラン」だ。ファミリー層を主なターゲットにした3列シートの7人乗り小型ミニバンで、使い勝手の良い乗降性が特徴。自動ブレーキやド