運動会シーズンになると、あちこちに「人間ピラミッド」や「タワー」が出現する。ただ、ここに来て高さ制限を設ける自治体も出てきた。運動会の練習も本格化するなか、ピラミッドにとって、曲がり角の秋となるのか。 「ピラミッドは上限5段、タワー(肩の上に立って重なる)は3段」。近年、巨大化する傾向が続いていた運動会の組み体操について、大阪市教育委員会は1日、制限することを決めた。大森不二雄委員長は「組み体操が運動会の華であり続けてよいのか。『いくらなんでも』と言われないよう上限を設けた。実施にあたっては、安全性が確保できるか、校長が慎重に検討し、不安を覚えたらやめていただきたい」と話す。 大阪市の調べによると、市立の小中高校446校の中で6段以上のピラミッドを組む小学校が143校、中学校が28校あった。もっとも大きかったのは中学1校の9段だった。 大阪市が制限に踏み切ったのは、巨大ピラミッドに挑戦する