チーター。ナミビア・オティワロンゴの保護施設で(2016年2月18日撮影)。(c)AFP/GIANLUIGI GUERCIA 【12月28日 AFP】地上最速動物のチーターが、人的活動による生息地縮小の影響などから、その個体数が激減しており、絶滅の危機が一層高まっている。報告書がこのほど発表され、チーター保護のための緊急措置を呼びかけた。 報告書を発表した英ロンドン動物学会(ZSL)および米野生生物保全協会(WCS)によると、ジンバブエのチーターの生息数は過去16年間で85%以上減少しているとされ、イランでも個体数が50頭を切った。 米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表された同報告書は、国際自然保護連合(IUCN)が作成する世界の野生動植物の絶滅危機の度合いを示す「レッドリスト(Red List)」で、チーターを「危急種(Vulnerable)」ではなく「絶滅危惧種(Endangered