NEWS 2016.10.26 WED 08:00 大気汚染は脳に「金属ナノ粒子」を蓄積し、アルツハイマー病を引き起こしうる:研究結果 脳検体の分析により、汚染大気から有毒なナノ粒子が脳に取り込まれているという研究結果が発表された。こうしたナノ粒子がアルツハイマー病を引き起こす可能性もあるという。 TEXT BY BETH MOLE TRANSLATION BY MIHO AMANO/GALILEO ARS TECHNICA (US) PHOTO: kzenon / 123RF 人間の脳は、汚染大気から磁性のある有毒なナノ粒子を取り込んで蓄積しているとする 研究結果 が、今年9月の『米国科学アカデミー紀要』で発表されている。 強磁性の酸化鉄化合物である磁鉄鉱(マグネタイト)からなるこのナノ粒子は、以前から人間の脳に存在していることがわかっていたが、これまでは、生物体内で生成される無害な