映画『0円キッチン』が凄まじく面白い。 「捨てられてしまう食材を救い出し、おいしい料理に変身させよう!」と考えた「食材救出人」のダーヴィドが廃油で走るキッチンカーでヨーロッパ5ヵ国の旅へ出発する──。監督のダーヴィッド・グロスが語る、世界で起こっている「モッタイナイ」現象の解決策とは? 食品ロスはなぜ生まれるのか 日本国内において、まだ食べられるのに捨てられている食料(食品ロス)の量は年間約632万トンにもおよぶ。これは、世界で飢餓貧困に苦しむ人々への食糧援助量の約2倍に相当する量だ。 食品ロスを国民1人あたりに換算すると、毎日お茶碗1杯分(約136グラム)の食料を捨てていることになる。日本人は、食料を海外からの輸入に頼りながら、まだ食べられる食料をこれだけ捨ててしまう「もったいない」ことをしているのだ。