大阪府北部の「彩都(さいと)」(茨木市、箕面市)開発事業で計画されていた大阪モノレール彩都線(万博記念公園―彩都西、6・8キロ)の東部地区への延伸(2・2キロ)について、府は27日、断念すると決めた。東部地区の計画は2015年に住宅利用から産業中心の利用に変更されており、採算があわないと判断した。 運行する大阪高速鉄道(吹田市)などによると、断念したのは、西部地区の彩都西駅から中部地区の「中部駅(仮称)」を経て、東部地区「東センター駅(仮称)」を結ぶ総事業費約277億円の計画。 彩都は西部、中部、東部の3地区で計743ヘクタール。1994年に開発が始まり、西部、東部に計5万人が住む想定だった。先行した西部には約1万4千人が暮らす。東部地区は当初3万人が住む計画だったが、現在は物流拠点や工場などをつくり、人口を5千人程度とする計画に変更されている。延伸予定だった区間ではバスの運行を検討する。