「博物館明治村を歩く。明治~昭和初期の名建築に出合う!明治村の成り立ちと歴史」では、愛知県犬山市にある「博物館 明治村」の歴史や成り立ちについて紹介した。今回は、明治村に保存された貴重な建造物から見える、近代建築の歴史についてレポートしたい。 明治時代の幕開けで、日本に欧米から文化がどっと流れ込んだ。洋装を取り入れ、洋食を食べ、鉄道が走り、ガス灯で明るく照らされる。その影響は主に都市部が大きかったと思われるが、かなりのスピードで広まっていったことだろう。建築も然り。それまで培われてきた木造建築の技術の素晴らしさももちろんあるが、石造りやレンガ造りの洋風建築が見られるようになった。産業革命の進行と共に、鉄、セメント、ガラスを用いる近代建築の礎が築かれたといわれる。 政府がまず手掛けたのは、洋式工場の建設だったという。世界遺産となった富岡製糸場もそのひとつで、近代化を進めることで、輸出品だった
![博物館明治村に保存された建物から近代建築の歴史を追う](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/39183c32d83c23479af4a334cc75845ffed369ae/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flifull-homes-press.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2Fuploads%2Fpress%2F2016%2F06%2Fa11b4bb3ba448d1fa402ac3dc62cc91f.jpg)