北極圏の、ことし9月までの1年間の平均気温が1900年に観測を始めて以来、最高を記録したと、アメリカの気象当局が明らかにし、地球温暖化に警鐘を鳴らしています。 それによりますと、北緯60度より北の北極圏では、ことし9月までの1年間の地表の平均気温が、平年よりも1.3度高くなり、1900年に観測を始めて以来、110年余りの間で最高を記録しました。 また、ことし、北極海を覆った氷の面積は、2月下旬に最大になりましたが、比較できるデータがある1979年以降で見ると、最も小さかったということです。 さらに氷の古さを分析した結果、できたばかりの薄い氷の占める割合が全体の70%と、およそ30年前の2倍に増えており、北極海の氷が年々、薄くなっているとしています。 北極圏の気候の変化について、NOAAの研究者は気温の上昇に伴って雪や氷がとけ、地表や海面がより多くの熱を吸収するようになった結果、さらに雪や氷
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