「鱖」とは「鱖魚(けつぎょ)」のことです。スズキ目の魚で、中国では桂魚と呼ばれる淡水魚のことをいい、高級食材として扱われています。川を群れて泳ぐ魚で、日本に中国の暦が入ってきたとき、日本にいない鱖魚よりも、昔から食べていた鮭のほうがしっくりくるということで、「鱖魚群」と書いて「さけのうお むらがる」と読んだようです。 鮭の遡上は、北海道では11月中旬まで、東北地方では11月下旬ころまで続きます。鮭が川を上る姿は東日本の風物詩で、各地で、鮭のつかみ取り大会や、新巻鮭作りなどのイベントが開催されます。 お正月の魚というと、西日本では鰤(ぶり)ですが、東日本では鮭です。12月は、秋に獲られた鮭が新巻鮭として、お歳暮やお正月の贈答用に出回る時期です。 もともと「あらまき」とは、鮭に限らず、さまざまな種類の魚の内蔵を取りのぞき、塩漬けにして、葉や竹の皮で巻いたものを指していました。 漢字は現在の「新