カクレクマノミがイソギンチャクに刺されないのはなぜか――。その仕組みの一端を愛媛県の女子高校生2人が解き明かした。5月に米国で開かれる世界最大の学生科学コンテストに出場する。 解明したのは、愛媛県大洲(おおず)市の県立長浜高校1年で、水族館部に所属する重松夏帆さん(16)と山本美歩さん(16)。 カクレクマノミはスズメダイ科の熱帯魚で、ハタゴイソギンチャクをすみかにする。一方、イソギンチャクは、餌を取ったり身を守ったりするため体の表面にある触手から強い毒を含む針のような刺胞(しほう)を出す。 水族館部では千匹以上のカクレクマノミを飼育する。2人は、異なる液体がついた指でイソギンチャクに触れると、刺される指と刺されない指があった先輩の実験をヒントにした。