(CNN) 地球上で最も強度が高い物質とみられている2次元の極薄炭素シート、「グラフェン」の発見から15年。グラフェンは鉄よりもはるかに強度が高いが、建築資材として有用な3次元の物質に転換するのは至難の業とされてきた。 米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームの発見により、こうした状況が変わるかもしれない。 MITの研究者らはコンピューターモデルを活用し、新物質の構成に成功。鉄のわずか5%の密度でその10倍ほどの強度を持ったスポンジ状の構造を作り出した。新物質はこれにより、非常に軽量でありながら大きな重量を積載できるようになった。 開発に携わったMITのチャオ・チン氏は「橋のようなインフラで使用される多くの物質や、鉄やコンクリートに代わるものとしてこの種の物質を使うことができる」と指摘する。 グラフェンは2002年、英マンチェスター大学のアンドレ・ガイム教授により発見された。 同氏
ペットボトルなどの素材として使われるポリエチレンテレフタレート(PET〈ペット〉)の性能を高めた、新たな樹脂を東洋紡が近く生産し始める。気体を通しにくいためより長期間の保存ができ、軽量化もできそうだという。 東洋紡の6日の発表によると、新しい樹脂は「ポリエチレンフラノエート(PEF〈ペフ〉)」。オランダのバイオベンチャー「アバンティウム」と技術提携し、量産化を実現した。 ペットボトルはわずかに気体を通すため、内容物の酸化が避けられなかった。PEFならば酸素は10分の1しか通さないという。樹脂の厚みを薄くしても性能が保てるため、容器の軽量化にもつながる。 さらに、原料を全て植物由来に…
ペンタグラフェンの模式図(平面・側面)。三角形、四角形、六角形以外では平面を充填できないのは幾何学で証明されているが、五角形グラフェンはわずかに立体配置を採ることで擬似的な平面充填配列となっている 東北大学は4月21日、五角形のグラフェンが物質として安定し、透明半導体・超伝導など“夢の新素材”としての可能性を持つと発表した。 グラフェンは炭素分子が繋がり、二次元シート状となった物質。円筒形に巻かれたカーボンナノチューブ、球殻状のフラーレンとともに、特殊な性質を持つことから様々な用途への研究開発が進んでいる。 炭素分子の構造上、グラフェンの基本単位は六角形に繋がっているが、東北大と北京大学では五角形のグラフェンも存在しうると考えて理論研究を進めてきた。 スーパーコンピューターを用いたシミュレーションを行った結果、ペンタグラフェン(五角形グラフェン)は物質として安定していることに加え、可視光を
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