「人間は考える葦である」と書いたのは、17世紀のフランスの思想家パスカルだった。要するに、人間は葦のようにか弱いが、思考する能力をもつ偉大な存在だということを語っている。それほどまでに、人間にとって考えることは大事なのだ。 現代社会においては、その思考力がより求められている印象を受けるが、自分で考えるのが苦手な人も少なくはない。今回は、書籍『バカに見える人の習慣』(樋口裕一・著)より、考える力のない人がつい仕事でおかしてしまいがちな間違いについて紹介しよう。 01. 自分の体験を普遍化する「パリは気候がよくて、治安もよい最高の都市だ。私が行った3日間、ずっと晴れていて気温もちょうどよく、一度もトラブルに遭わなかったから」。これでは、たったの1回の例で「パリは危険な都市だ」ということにもなりかねない。少ないデータに基づいているという自覚があれば、それでもよいが、このタイプの人はそれを普遍的な
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