ロシアの首都モスクワの国立美術館で、白昼堂々、展示中の絵画が盗まれる事件が起きました。来館者らは、容疑者の振るまいがあまりに自然だったことから美術館の職員だと勘違いしたようで、大胆な手口が話題となっています。 監視カメラの映像には、大勢の来館者がいる中、黒い服を着た男が壁にかけられていた絵画を無造作に取り外し、片手で持ったまま現場を立ち去る姿が映っています。 男の振るまいがあまりに自然だったため、来館者や警備員は美術館の職員だと勘違いしたようで、男は、誰からも呼び止められることなく、絵画を盗み出しました。 その後、通報を受けた治安当局がこの監視カメラの映像などをもとに捜査に乗り出し、翌日、ロシア人の31歳の男を絵画を盗んだ疑いで拘束しました。 盗まれた絵画はモスクワ郊外の建設現場で無事に見つかったということで、美術館側は胸をなで下ろす一方、男の大胆な手口が話題となっています。